映画『
不都合な真実』を地元の映画館で12/13(木)、12/14(金)の両日に15:00から500円で特別上映していたので観て来ました。
この映画は既にDVDのレンタルも始まっておりますが、この時期に特別上映されたのはおそらくバリでの国際会議に合わせたのではないかと思います。
内容的には昔(1980年,昭和55年の秋)観たTV番組、
カール・セーガンの『
COSMOS』を思い出します。
故セーガン博士の名前も話の中に出て来るし、セーガン博士も
温暖化をかなり早い時期から警告していたようであります。
映画の中では
アル・ゴア氏自身が科学的なデータを駆使して、
地球温暖化についての警告を流暢に解説しております。
印象としては、「映画を観た」というよりは「講演会を聞いた」という感じ? 理科好きにはたまらない内容かと。
と同時にゴア氏自身の自伝的な要素も少々含まれているようです。

・・・子供のこと、姉のこと、父のこと、子供時代、学生時代、議員時代、副大統領時代、そして政界引退後、のそれぞれの時代が映画の中で触れられております。
またこの映画は、
マイケル・ムーア監督の映画『
華氏911』等とは違う角度からの現米政権批判・
ネオコン批判にもなっているのかも? とも感じました。
科学者が温暖化について米政府に提出した報告書が石油会社から雇われて来た弁護士によって内容を変えられてしまい、それに対して真実を世に明かそうとした科学者が圧力をかけられたり職場を追われたりしたという話は、この映画以外にも深夜の
CBSニュースとかで以前に見たことあるなぁ。

現米政権やその支持基盤等がそうして隠そうとしたその“真実”を、この映画では“不都合な真実”と呼んでいるようです。
個人的にもこの映画を観て温暖化についての認識を新たにする箇所もいくつかありました。
しかし誰もがこの映画の内容を鵜呑みにする必要はないと思います。
米国
クリントン前大統領の民主党政権時代に
副大統領を務めたアル・ゴア氏の映画なので、政治的なベクトルが全くかかっていないとは言い切れない面も少しはあるのかも知れません。
斜に構えて話半分で観るくらいでも構わないと思います。我々観客はこの映画をまずは自分たち自身の生活習慣を考え直すきっかけにすれば良いのだと思います。
…節約すれば、お財布にも優しいしね。(^.^)
最後に、ごく個人的な5段階評価を。
面白さ 3.0 普通に面白い。
引き込まれ度 3.5 講演会としては充分に面白い。
深刻度 4.5 諸々含めて4.5前後かと。
お薦め度 5.0 より若い世代にお薦めかと。
予防原則に基いて現代人としては、でき得れば一見しておくべき映画かと思います。
てゆーか、
文部省がカネ出して子供たちに観せるべき、かと。我々大人よりも彼らが中高年になった時の方が、より深刻に温暖化の被害を受け得るのだから。
最近のアメリカ映画はハリウッドのアクションCG系の映画よりも『
スーパーサイズ・ミー』や『
華氏911』のようなドキュメンタリー系映画の方が風刺が効いてて大人的には面白いと個人的には感じます。(^^)
当ブログ内の関連記事
100609 百億の星と千億の生命 読んだ
051015 スーパーサイズ・ミー 観た
071217 西新井の映画館

0