以前『
涼宮ハルヒ』シリーズの4冊目『
涼宮ハルヒの消失』を読んでいると書きましたが、先月中には読了しておりました。
以下、ネタバレにならない程度に感想を残しておきいと思います。
シリーズ1冊目の『
涼宮ハルヒの憂鬱』もかなり面白かったのですが、シリーズ4冊目の『
涼宮ハルヒの消失』は更に面白かったよ。
個人的にはハルヒシリーズを9冊目の『
涼宮ハルヒの分裂』まで読み終えた所ですが、今の所このシリーズの中では
『消失』が最も面白いのではないかと個人的には感じております。
この巻では
キョンはある意味“
異次元人”であり、また過去のハルヒにとっては“
未来人”でもあり、ハルヒの探していた人物でもあります。
…これ以上書くと本当にネタバレになりそうなのでもうやめるっス。^^;
読み方としては、この『消失』を読むにはシリーズ3冊目までの『
憂鬱』,『
溜息』,『
退屈』は予め必読であります。
いきなり4冊目の『消失』だけを読んでも訳が分からないかも知れません。仮に判ったとしてもそんな読み方は多分“邪道”だと思うっス。(^^)
特に『
退屈』
(シリーズ3冊目)に収録の短編『
笹の葉ラプソディ』はこの『
消失』にとっては
絶対不可欠な伏線でもあります。
しかも『消失』は、この巻だけでは未完であります。決着は付いているのですが、タネ明しが未だなされておりません。
それは更に巻が下って7冊目の『
涼宮ハルヒの陰謀』の「
プロローグ」の章に至ってようやく明かされます。
また『消失』のすぐ後の巻である『
涼宮ハルヒの暴走』,『
涼宮ハルヒの動揺』に収さめられている殆どの短編には“
涼宮ハルヒの消失”と言う事態を招いてしまった諸々の背景や事情がさりげなく描かれているようにも感じます。
したがって『消失』の直後に『陰謀』を読むことはお薦めしません。本来受け取れる面白さが半減しかねないからです。
『
消失』の後は『
暴走』,『
動揺』,『
陰謀』と順番通りに読むことを個人的にはお薦めします。
アニメ版の第1期を振り返って見るに、『消失』に深く関るエピソードをわざと外していたようにも思えます。
もし本当にそうだとしたら、第1期の製作時から第2期の製作もある程度見越していたのかも知れませんね。
おいら的には第1期放送時では原作未読な周回遅れの“一見さん”でしたが、第2期分からはこれで流れに追い付きそうです。(^^ゞ
このハルヒシリーズにおいては読者はSFに対する素養を試されているようにも感じます。少なくても個人的にはそう感じました。
SF音痴の人にはもしかしたらこのハルヒシリーズは辛いのかも知れません。また頭の固い人達はハルヒシリーズの設定とか世界観をそもそも「理解したくない」と感じるかも知れません。
『憂鬱』を読んで理解できなかった人、面白くなかった人にはこの『消失』はお薦め出来ないでしょう。
しかしアニメ版の第2期をより深く濃く味わいたい人には、この『消失』は多分“超お薦め”なのではないか? と予想します。
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