マイケル・ムーア監督の映画『
シッコ』をDVDで借りて観た。
西側先進諸国では唯一国民皆保険がない米国の医療や医療保険をテーマにした話題の映画ですが、やっとおいらも観ることが出来ました。
こーゆー政治的にベクトルのかかった作品ってゆーのは、斜に構えて話半分に受け流すのがリテラシーの基本だとは思います。
(グアンタナモ基地からキューバ国内へのくだりは、明らかにウケ狙いの演出だろうし。^^;)
しかしそれでも観る者を妙に納得させてしまう説得力があるように感じます。(^^)
以下、ごく個人的な5段階評価&感想等を。
面白さはおいら的には5段階評価で
4.0〜4.5くらい。
悲惨な現状を暴いている割には、ユーモアにも満ちていて前向きな内容だったりもします。
単にドキュメンタリーとしてだけではなく、エンターテイメントとしても充分に成立していると思います。



悲しい場面も多々ありますが、それ以外の多くの場面では個人的にはかなりゲラゲラ笑わせていただきました。(^o^)
お薦め度に関しては、個人的には5段階評価で
6.0以上をつけても良いでしょう。

大多数の日本人のリタイア後の運命が悪い方向に傾くのを防ぐ示唆をこの映画は大いに秘めているように思えるので、より多くの現代日本人が観るべき映画であると個人的には感じます。
超超超超、ちょ〜!お薦めっ!!
以下、個人的な感想を少々。
この映画を見る限りにおいては、人として米国民には深い同情を禁じ得ませんが、日本人は他国民の心配をしている場合などではないのでしょう。
これは単に米国民のことなのではなくて、近い将来の日本国民の姿でもあり得るからです。
このような惨めな将来を回避する為にも、日本人は自国の政治を厳しく監視し、場合によっては何らかの行動を起こすべきなのだろう、と痛感させられる作品なのだと思います。
それにしても「もはや
米国は
大国なれども先進国とは言えないのだろう」と感じざるを得ません。
米国は早期に他の西側先進諸国並みに社会保障制度を進化させるべきと感じます。





…
米国には、日本の政財界の奴らに、悪しき手本を示して欲しくはないものです。
作中で
英国のある元議員が「
教育と健康と自信を持った国民は統治しにくいから、権力は国民に教育や健康や自信を与えたがらない」と言うようなことを一般論として語っておりますが、個人的には大いに納得させられるものがありました。
日本は断じてそのような今の米国を手本とするべきではないと考えます。

この映画を観る限りでは、日本の社会保障制度は米国と西欧諸国との中間辺りにあるんだろーなぁ、とも感じます。
日本は
米国を反面教師として、西欧型の社会保障制度を目指すべきでしょう。
この映画を観る限りでは、個人的にはそんな感想を持ちました。

当然おいらとは違う感想や真逆の考えを持つ人もいるでしょうが、そういうことも含めてこの映画は超お薦めだと思います。
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