劇場版アニメ『三国志』三部作をYahoo!動画で3本とも観た。
(色文字部分は140618付けでの追加分であります。)
三部作の内訳は以下の通りであります。
三国志 第一部 英雄たちの夜明け
三国志 第二部 長江燃ゆ!
三国志 完結編 遥かなる大地
三部作なので時間的には1本につき約2時間半で、その×3くらいでしょうか。
内容的にはそれぞれ主に『
官渡の戦い』,『
赤壁の戦い』,『
五丈原の戦い』などが描かれており、
三部作全体としてはだいたい『
桃園の誓い』から『
五丈原の戦い』までの内容であります。

今だけらしいですが、三部作が全て無料って…、出血大サービスって感じ?
(映画『レッドクリフ』の公開にタイミングを合わせての無料配信だったのかと。)
第一部の『英雄たちの夜明け』は昔劇場で観たことがあるので、残り2本をこの機会にタダ見させていただきました。
続きが気になっていたんですよね。(^^ゞ
『第一部』を観た時の前売り券の半券がまだうちに残っていたのでUPして見た。
5段階評価で個人的には3.0ですが、いろいろ勘案して3.5〜4.0。お薦め度も3.0〜4.0くらい。
『第一部』と『第二部」は特に手堅く(と言うよりは堅苦しく)作ってあると思います。3本目の『完結編』はややオリジナルな脚色アリかと。
三国志に興味のある人になら「普通にお薦め」、って感じの映像作品,アニメ作品かと。
しかし短時日で三国志の内容を頭に詰め込まねばならぬ状況にある人には、映像作品ではこの劇場版アニメ三部作はなかなかお薦めなのではないでしょうか。

劇画なら同じような状況下では以前紹介した作品が当ブログ的にはお薦め。
日本人が三国志を映像化する場合、現地ロケを行うには費用的にもかなりの無理があると思います。その意味ではアニメで映像化したのは方法論的にも正しいと考えます。

日本製の三国志映画って、この作品以前には恐らくは殆ど無かったのではないでしょうか?その意味でもこの作品には存在意義が充分にあると思います。
三国志って、実際の史実と物語としての『
三国志演義』とその他に後の時代の様々な作者によるオリジナルな解釈などがいろいろあるので、
三国志ファンにとっては「そこはそーじゃないだろ」とか「あの人物の扱いが小さ過ぎる」とかいろいろとシナリオ面で異論百出するような気もします。

しかし長い長い三国志の物語を映画3本分の枠内に収める都合上、そこは如何ともしがたかったのだと思います。


アニメとしてはキャラが劇画すぎて“子供ドン引き”って感じ? ^^;
お金をかけてマジメに作っているのは伝わって来るのですが、アニメとしての面白さが今一つ物足りないようにも感じます。
動いてはいるのですが、アニメとしての“動きの面白さ”や“動きの華”がもっとあっても良かったのではないでしょうか。
この作品はお金を出す側の人達がアニメの製作にはあまり慣れていないのかもなぁ、とも個人的には感じました。
商業映画ってまずは娯楽作品であるべきだと思います。その意味でもこの作品はマジメ過ぎると感じます。
受験生向け?って感じ。
この作品以前には三国志のアニメでは昭和60年と61年(1985年と86年)に日テレの2時間アニメで2本作られたことがありますが、あのアニメは三国志的には物語がかなり“脚色”されていて嘘も多いのですが、アニメ作品としてはまぁまだ面白かったのかなぁ、とも思います。

具体的な事例としては、曹操が金髪で、曹操側の陣営に女武将が一人いた。
孔明のブルーのアイシャドーが『うる星やつら』のラムちゃんかヨ? って感じでした。
・・・こちらの作品はその後ビデオ販売はされたようですが、DVD化はまだみたい。
5段階評価で個人的には3.0としましたが、
日本製の三国志映画という意義があるし、マジメに作っているし、心意気も感じられるので、3.5としたいと思います。

その上(今だけのようですが)三部作全てが無料らしいので、その太っ腹な所も評価して4.0として見ました。
三国志にあまり興味の無い三国志初心者の方でも、この機会の今なら割とお薦め。
後日、アマゾンで探したらDVDがありました。
映画3本分がセットになっているようです。→
当ブログ内の関連記事
180320 三国志 日テレ版アニメ 観た
090606 レッドクリフPartU 観た
070105 三国志my虎の巻
090421 MX 赤毛のアン再放送

0