カール・セーガン博士の著書『
百億の星と千億の生命』を先日読みました。
カール・セーガン版『
ガラスの地球を救え』といった感じの内容でしょうか。
おいらにとっては読み応えも充分にあり重厚で(読むのに少し時間がかかりましたが)、感動の一書でした。
より多くの人に読んで欲しいなぁ、と言う感想を持ちました。
セーガン博士は1996年に逝去されたようですが、この本は博士の死後の1997年に出版されたもののようです。
日本語翻訳版が出版されたのは更に後年の2004年だったようですね。
(今では文庫版もあります)
表面上は科学や現代史のカタい用語が使われておりますが、その底辺にある人類を地球規模の危機から回避させたい(或いは大袈裟に言えば人類を滅亡の淵から救いたい)という“情熱”、と言うか魂の熱さが伝わって来るようです。
迂闊にも個人的にはこの本の存在をつい最近まで知りませんでした。もっと早くに読んでおくべきでした。orz
内容的には一見すると各章ごとにテーマが独立しているような印象を受けるかと思います。
高校の教科で言えば、各章ごとに
数学のような、
生物のような、
物理のような、
地学のような、
現代社会のような、
世界史のような、
化学のような、
保健のような、
倫理のような、そんな内容にも感じました。
しかし各々の独立した各章はトータルでは内容がつながっております。ただラストにおいては博士が途中で亡くなってしまいましたので、事実上の“
絶筆”と言えるでしょう。
訴えようとしている内容や事実上の“絶筆”であるといった辺りに個人的には
手塚治虫の著書『
ガラスの地球を救え』と多くの共通点があるようにも感じました。
どんな人にお薦めかといえば、昔TV番組の『
COSMOS』を観て面白かった人や『COSMOS』を読んで面白かった人には特にお薦め。そういう人になら多分この本は物凄く面白いと思います。多分
SF好きの人にも超お薦めかと。
また、映画の『
不都合な真実』を面白く観れた人にならきっと面白く読めると思います。
アル・ゴア氏の名前も本の中にちょっとだけ出て来るし
。…そういう意味では某超大国の石油業界とか各国の既得権益にしがみついてる階層とかからは、この本は憎まれたり疎まれたりはしているんだろーなぁ、とは思います。(省エネに関しては本の中で日本を度々褒めてたよ。)
学生さんなら学部を問わず学生のうちに一度は読むことをお薦めしたいなぁ、と思いました。
中高生にもお薦めしたいけど、文学作品ではないので読書感想文の題材にするには国語の先生の得意分野ではないのかも…。
社会人の場合は繁忙期などに無理して読むことはないと思いますが、余裕のある時なら一度は目を通すことをお薦めしたいかなぁ、とも感じました。
分ってらっしゃる方の場合はもうとっくの昔に読了済みだとは思いますか、
ヲタ的にも超お薦め、だと思います。
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