『
劇場版 涼宮ハルヒの消失』をDVDで観た。同名の小説『
涼宮ハルヒの消失』をアニメ化した作品。
まだDVDが出たばかりなので、あまりネタバレしない程度に以下、個人的な5段階評価&留意点等を。
でも、ややネタバレありかも。注意、であります。
お薦め度
『消失』のアニメ化を待っていた人 6.0 以上
『涼宮ハルヒの憂鬱』を観ていた人 4.0 前後
「ハルヒシリーズ」を全て読んだ人 4.5 以上
「ハルヒシリーズ」に興味のない人 3.0
か或いはそれ以下
待ち続けていた原作のアニメ化なので、個人的には大いに楽しめました。てゆーか正直言って絶賛モノであります。
個人的には
超お薦め。
しかしこの映画を観賞するにあたっては、幾つかの留意点があるかと個人的には思います。
(特にハルヒ初心者の方)
以下、その留意点を少々。
この劇場版を楽しめるためには、
「
涼宮ハルヒシリーズ」を『
憂鬱』から(少なくても)『
退屈』までを読んでいるか、
『涼宮ハルヒの憂鬱』のTVシリーズを全て観ているか、
或いは、その両方の条件を満たしていることが、望ましいかと思います。

中でも『
涼宮ハルヒの退屈』に収録の短編『
笹の葉ラプソディ』は、観るか読むかしていることが必要絶対条件でしょう。
そうでないと、この『
劇場版』の話の流れ自体が、全く理解できない恐れもあるのではないか?とも思います。
この『劇場版』の最大のウィークポイントは、
1本の映画としての物語の独立性に欠けていることです。
本来なら1本の映画として独立させるべき原作などではなくて、従来通りにTVアニメで作られるべき作品であろうと個人的には感じます。
実際に、2時間40分と近年稀に見る長編アニメ(TVアニメで8話分くらい?)であるにも拘わらず、映画の中では原状回復には成功するものの、完全決着には至っておりません。それはまだまだ先の展開です。
しかし劇場版アニメなだけあって、作画は大変に丁寧に作られていると感じました。
TV版で作ったらお金も時間も限られるので、こうは行かなかったのではないでしょうか。


優れた原作であるだけに、作り手側が丁寧に作りたかったのであろうことが窺えます。
ただ、この『劇場版』に辿り着く前に、『
エンドレスエイト』の地獄ループで「ハルヒシリーズ」のアニメ版に挫折してしまった人も多いのではないでしょうか?
「そりゃあ涼宮ハルヒも“消失”するわな」とおいらも思います。
涼宮ハルヒを消失させてしまった人の“気持ち”を、何千分の1かくらいは体感させられたのではないでしょうか?
そうは言っても同じ内容の話をアニメで8回も繰り返し観続けるのは、よほどの通かマニアでもない限りは、キツいのではないかと。
コツとしては、『
エンドレスエイト』はアニメで8回も観るよりも、原作版(『
涼宮ハルヒの暴走』に収録の同名の短編)をサラッと読んで通過する方が賢明かと思います。^^;
その辺りの事情や「
ハルヒシリーズ」の予備知識等を全く何も知らない映画評論家が、もしもこの『劇場版』だけを観たとしたら、恐らくは大変な酷評をするのではないか?と予想します。
特に脚本の不親切さを厳しく批判するのではないでしょうか。
しかしそれはこの『劇場版』の観賞のし方がそもそも間違っているのだと思います。
その意味では、大変に面白い作品であるにも拘わらず、観る人を選ぶ間口の狭い映画なのだと思います。
そして、この『劇場版』の完全決着を描くには、「ハルヒシリーズ」のアニメ化は今後も原作通りに続けていく必要があるし、また、そうすべきだと思います。
…長くなったので、個人的な感想はまた
後日
。
後日、ようつべの貼り方を覚えたので、予告編の動画を貼って見た。
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