今夏の予想される電力不足について、専門家ではない電気素人のおいらも、ごく個人的な考えの一部を述べて見たいと思います。
素人ゆえに具体的な数値等を示せない大変に雑な提案ですが、もし仮に公論の一助になれれば幸いです。
今日の東日本の電力不足に対して根本的な解決を図るには、火力発電所等の新規建設や増設、西日本との周波数の変換機の増設などが必要かと考えますが、それらの全てを今年の夏前までに為し得るのは時間的には困難かと考えます。
(悪い予想は外れた方が良いのすが、夏に計画停電が実施されれば、多数の熱死者が出るであろうことを大いに危惧いたします。)
今の電力不足を根本的に解決するには最悪の場合数年はかかるかと思いますが、その前に今年の夏は来てしまいます。
夏が何回来ようとも根本的な解決への方策はもちろん取り続けるべきですが、今年の夏が来てしまう前の数ヶ月の間にできる小手先の方策として、主に
東日本の公共施設等への家庭用太陽光発電パネルの大増設を提案します。
その
予算は主に原子力発電所の新規建設分等から転用すれば国庫への負担も少なくて済むかと考えます。
発注方法としては、国が大手ゼネコンに一括発注するのではなく、
各自治体がそれぞれの地域の実情に合わせて地元の建設業者等に公共事業として発注するのが望ましいと考えます。
大手ゼネコンについても、各自治体が都心の中央本社にではなく、各々の地元の支社・支店に発注するのが望ましいと考えます。
太陽光発電は売電目的としてだけでなく節電目的での設置でも、長い目で見れば経費節減につながると思うので、主に税金等で運用されている
公共施設こそがより率先して太陽光発電パネルを取り付けるべきだと個人的にはかねがね考えておりました。
しかし現実に街を見渡せば公立学校や公営住宅、その他の市区町村立の公共施設の建物等にはまだまだ設置が足りないように見受けられます。
また、私鉄等を含む公共交通機関の建物(具体的には駅舎の屋根等)についても同じようなことを感じておりました。
太陽光発電パネルを設置するにあたってのネックは初期投資額の大きさにあると思いますが、今回は原発の新規建設分の予算等を転用して賄えば良いかと考えます。
今の状況では原発の新規建設等は常識的に考えて無理でしょうから、主にその2011年度予算分を転用すべきかと考えます。
太陽光発電パネルを設置した公共施設なら、
夏の日差しの強さを逆用して電力を確保し、更にその余剰分を電力会社に廻すことも可能かと考えます。
この小手先の方策によって期待できる副次的な効果としては、家庭用太陽光発電パネルの普及とその需要拡大による家庭用太陽光発電パネルの低価格化です。
太陽光発電パネル設置の初期投資額の低価格化を図ることにより、民間での普及にも弾みがつくことが期待できるかと思います。
これらの効果により今夏の電力不足をある程度は軽減できるのではないかと考えます。
この方策は夏前の数ヵ月間では根本的な解決には届かないかとは思いますが、
近年の夏の暑さは人の健康や命そのものにも直接関わることなので、無為でいるよりもはるかに意味があると考えます。
同じく、今年の冬が来てしまう前に国産の家庭用風力発電機や家庭用燃料電池等についても併せて公共施設等への大増設を図り、需要拡大によるその低価格化を図り、それによる民間での普及にも弾みをつけるべきかと考えます。
それについては機会があればまた後日に。
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