『
風立ちぬ』、公開4週目の平日に地元で観ました。面白かったけど混んでた。

混雑は避られませんでしたが、内容には満足であります。堪能させていただきました。
まだ公開中なので、あまりネタバレしない程度に感想などを少し。
どちらかと言うと、子供よりは
やや大人向きな作品かと。
何て言うか、上手く言えないけど、心に沁み入る映画でした。
ジブリアニメとして『
ナウシカ』や
『ラピュタ』を超えているか? と問われれば、
多分そんなことはないと思いますが、夏休みの
ジブリ映画としては充分に満足できる内容だと思います。
大変な時代を描いている割には、
デートムービーとしても充分な内容かと感じました。
素直にお薦め、だと思います。
軍ヲタ、歴ヲタ、鉄ヲタの方々にもお薦め度は高いかも。
ごく個人的な5段階評価としては、
面白さ 4.5以上
お薦め度
大人には 5.0以上
子供にも 4.0以上
以下、ややネタバレあり(かも)。
注意、であります。
飛行機・軍用機開発のお話ではありますが、それ以外の当時の乗り物も多々描かれていて、個人的にはちょっと嬉しかった。
東京市電、名古屋市電、省電、登山鉄道(?)の他に、バスガールが車掌を務めるボンネットバスも登場します。
『一銭蒸気』って、今で言う水上バスのこと?
それからアレはひょっとして『碓氷峠』ってヤツですか?(違ってたらゴメンナサイ)
空母や軍艦も細かく描かれているので、詳しい方なら一目で型式や艦名も判るのかも。
大正〜昭和初期という時代は文化的には日本にとっての
ベルエポックな時代でもあると思います。
個人的にはあの時代の文化には憧れを持っているので、その頃の時代背景が絵として細部まで再現されている点が、個人的には好みでした。
避暑地やサナトリウムの描写は特に印象に残りました。
映画の最後の方などはかなり悲惨な時代を描いている筈なのに、ドラマとしてはいい意味でキレイに見せているなぁ、と感じます。
ジブリアニメ的には珍しく大人のデートムービーでもあると感じました。
どんな風に悲惨だったのかは、(例えば同じジブリアニメなら)『
火垂るの墓』を併せて観れば良いのかと思います。
個人的にはドイツ贔屓なので、夢の中のイタリア人よりも、避暑地のドイツ人の方に共感してしまいました。

クレソン魔人だけど、あのドイツ人の渋みには憧れを感じます。
イタリア人の陽気さも悪くは無いけど、個人的にはあのドイツ人には「男たる者、如くありたい」と思えてしまいました。
お金と時間があればリピーターになりたいけど、お財布の事情が難しいので、DVD化を待つつもり。
それと同時に『紅の豚』と『コクリコ坂から』も、もう一度観ておきたくなりました。
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