『
宇宙戦艦ヤマト2199』がこの4月からMXで再放送されているので、この機会に
歴代ヤマト作品での、ごく個人的な好み順をまとめて見たいと思います。
(あくまでもおいらのごく個人的な好み順に過ぎませんので、その点は悪しからず、であります。)
まずは個人的な好み順を。
1. さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-
1978年
2. 宇宙戦艦ヤマト2199
2012年
3. 宇宙戦艦ヤマト(TV版)
1974年
4. SPACE BATTLESHIPヤマト
2010年
5. 宇宙戦艦ヤマト(映画版)
1977年
6. 宇宙戦艦ヤマト2
1978年
7. 宇宙戦艦ヤマトV
1980年
8. ヤマトよ永遠に
1980年
9. 新たなる旅立ち
1979年
10. 完結編
1983年
11. 復活篇
2009年
※ 『YAMATO2520』や『大ヤマト』は個人的には観ておりませんので、ここでは触れません。
スミマセン。
・・・『完結編』があんなだったので、もう観る気力が・・・。orz
以下、各々の歴代ヤマト作品についてのごく個人的な感想等を少々。
1.
さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-
1978年
(昭和53年)夏の劇場公開版。アニメブームの火付け役。
単にヤマト云々ではなく、その後の日本のアニメ文化そのものを変えた作品だと思います。
(個人的には同年日本公開の『スター・ウォーズ エピソード4』よりも面白かった。)
『2199』でも彗星帝国(ガトランティス)艦船の
駆逐艦や
ナスカ型高速中型空母,デスバ・テーター艦載機などが1978年当時のデザインでほぼそのまま使われておりました。デザイン的には今でも充分に通用するものがあるかと思います。
『2199』のスタッフが『さらば』をリメークしたら、きっと物凄い作品に仕上がるような気がします。
『2199』には
ガトランティスも登場していたので期待したい所です。『2199』の新作映画版
(『星巡る方舟』)が楽しみ。
2.
宇宙戦艦ヤマト2199
昭和49年の1作目よりも洗練されてはいるけど、ややチャラい感じ?
ただそれも今の時代には合っているとは思います。
対して1作目は『2199』よりも渋いけれども、“もっさり”し過ぎな気も。
ヲタ的にはヤマトに限らず様々な作品(「
ワンダバ」

とか『
トップ』

とか『
逆シャア』

とか)の様々な要素も込められていたのが嬉しい。
3.
宇宙戦艦ヤマト (TV版)
1974年
(昭和49年)放送のTVアニメ。
本放送当時は『
アルプスの少女ハイジ』の裏番組だったので、視聴率的には苦戦を強いられたそうです。殆んど打ち切りだったという噂は本当なのでしょうか。
個人的にはここまでが特にお薦め。
4.
SPACE BATTLESHIPヤマト
2010年
(平成12年)の実写版キムタクヤマト。
悪くは無かった。もう少し高く評価されても良い映画かと思います。
シナリオ的には『1』と『さらば』を足して2で割った感じ? 実写によるリメーク版映画といった所でした。
内容的には怪獣映画にもなっていたのが特徴的かと。
5.
宇宙戦艦ヤマト (映画版)
1977年
(昭和52年)夏公開の映画版。昭和49年放送のTV版のダイジェスト。
ヤマト初心者の方がTV版1作目の内容を手っ取り早く知りたい場合には、多分超お薦めかと。
6.
宇宙戦艦ヤマト2
映画『さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-』のTV版(1978年秋から2クール放映)。
映画版とは特にラストが決定的に違います。この点については今日でも賛否の分かれる所かと思います。
ここまでが個人的には普通にお薦め。
一連のヤマト作品は1979年(昭和54年)の『機動戦士ガンダム』前と『ガンダム』後の“ガン前ガン後”で作品の質が全く違うと個人的には感じます。
個人的なお薦めとしてはガン前ヤマト。どの作品もニュータイプの鑑賞にも堪えうる内容かと思います。
1979年のガンダム以降のガン後ヤマトでは『宇宙戦艦ヤマト2199』や『SPACE BATTLESHIPヤマト』等のリメーク版以外は個人的にはあまり好みではないです。
7.
宇宙戦艦ヤマトV
1980年
(昭和55年)秋から2クール放送のTVアニメ版。
『2199』で言う所の“
イズモ計画”な内容かと。
ヤマト作品にしては「可も無く不可も無く」普通の出来。
個人的には土曜日の『ヤマトV』よりも月曜日の『
ジョー2』の方が面白かった。それでも前年の『
宇宙空母ブルーノア』よりは面白いと思います。
8.
ヤマトよ永遠に
1980年
(昭和55年)夏公開の映画版。
1本の独立した映画としては面白く作ってあると思います。悪くは無いとは思います。
内容はともかくとして、当時的には作画は大変に良いと思います。
でも1980年のアニメ映画なら『地球へ・・・』の方が個人的にはお薦めかと。
ここまでが興味のある人には、個人的にはまぁまぁお薦めな範囲。
9.
新たなる旅立ち
『2199』第1章のサブタイトル『遥かなる旅立ち』みたいなタイトル(逆?)。
内容的には『永遠に』の前フリで、1979年(昭和54年)夏放送のTVスペシャル版。1本のフィルムとしては完結していない点が、評価の辛くなる所かと思います。
今の時代的には、『永遠に』を観て面白かった人が事後的に『新たなる』をチェックすれば充分かと思います。
ここまでが個人的には許容範囲。
10.
完結編
1983年
(昭和58年)春の映画版。本来はTV用のシナリオかと感じました。作画もTVアニメ並み。
問題なのはラスト。「編集事故フィルム!?」って感じ?大人の事情の滲み出ているようなラストで、大変に残念な感じの作品でした。
公開当時の知り合いや友達に映画館へ観に行った人が何人かおりましたが、…そー言えば皆な怒っていたなぁ。
おいらは後にTVオンエア等で観ましたが、何度もアクビの出るようなラストでした。
(てゆーか、TVが壊れたのかと不安になったヨ。)
1983年春のアニメ映画なら『
クラッシャージョウ』や『
うる星やつら オンリー・ユー』,『
幻魔大戦』の方がお薦めかと。
個人的にはもうそれ以降のヤマト作品を観る気力が萎えるよーな内容でした。orz
11.
復活篇
評価外・論外過ぎ。脚本は昔の有名作家で権力者だからって、
畑違いのアニメを舐め過ぎなのではないかと。
人脈の異なる複数の友人知人の方々から「時間と金の無駄だから観ない方が良い」旨の忠告を公開当時から受け続けておりましたが、その後…結局観てしまいました。…友人知人の方々の忠告は、全く正しかったです。
忠告して下さった友人知人の皆様方、大変に申し訳ございませんでした。m(_ _)m
作品の
出来不出来や
ウヨサヨ以前に、あの投げっ放しなラストでは、映画館に観に行った人の多くは当然怒ると思うなぁ。
劇場に足を運ぶ観客や古くからのヤマトファンに対して、もっと「
謙虚さ」が必要かと思います。
デスラー何処だヨ?
「てゆーか
都政に専念しろよ」って、一都民的には思ってしまいまスた。
ウヨサヨで言うなら、
プロパガンダSF、且つ、
御用アニメ?
極右以外の一般の方々
(穏健右派や健全保守も含めた一般のカタギの方々)からはキショがられるようなウヨキショい内容かと思います。
嘘か真か、この作品が当たらなかったハラいせに、いわゆる「
青少年健全育成条例」の“改正(?)”を成立させた、って噂もあったりなんかして、みたいな?
あの投げっ放しなラストでは当然続きを作らなくてはならないだろうとは思いますが、個人的にはもう興味が無いです。
映画としては『さらば』と『永遠に』が完成度が高いと思います。


特に『さらば』はその後のアニメ文化そのもののターニングポイントになった作品でもあると思います。
TV版3作『1作目』と『2』と『V』
(各々2クール分ずつ)は手堅い作りだと思います。


厳しい言い方をすれば、「ガンダム以降のヤマトはオワコン」かとは思います。
それでも『永遠に』や『V』までは決してヒドい出来栄えではないと思います。(ガンダム前の『さらば』までなら超お薦め。)
外野から見る限りでは、ビジネスとしては『復活篇』以降の新作を作るよりも、『さらば』(或いは『V』)以前のリメーク版を何らかの媒体で作る方が成功率は高いような気がするなぁ。
『2199』以外では個人的にはこの辺りがお薦め
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