同じようなコトを思いついている人は世の中には既に沢山おられると思います。
単においらが知らないだけで、このテーマについての物凄〜く詳しい研究とか論文も既に沢山あるような気も物凄〜くします。
ただ、当ブログ的には先日『
普天間→ダーウィン案は?』

の箇所でも少しだけ触れたので、この機会に日頃ごく個人的に何とな〜く思っていることを一応UPしておきたいと思います。
まず、おいらの立場を。
生まれてから今日まで沖縄には特に何も縁が無いです。しかし、その分だけニュートラルな立場でモノを考えられると思います。
反面、地元感覚や土地の勾配などが体感で全く判っていないヨソ者の言説であることも織り込んでいただければと思います。
その点はご容赦いただきたいと思います。以下、その内容を。
沖縄本島は100万都市であり、人口や市街地は特に本島南部に集中しております。
今世紀に入ってから
モノレールの路線(『
ゆいレール』)が1本開通しましたが、本土の他県の実情を踏まえれば、沖縄本島には他にも幹線鉄道や地方鉄道・3セク鉄道・地下鉄・路面電車等がそれぞれ1本ずつはあっても何ら不思議は無いと思います。
実際に戦前には複数の路線を持つ
県営鉄道の他に
路面電車や複数の
馬車鉄道があったようであります。
沖縄の鉄道は、少なくとも鉄道に関しては、大戦中の
沖縄地上戦以来いまだに
原状回復がなされているとは言えません。
戦後については、モノレールが開通するまでの60年以上にわたって、県民の方々が鉄道の利点を地元で体感する機会が殆んど無かったのだと思います。
一般に沖縄の道路は本土に比べて(所によっては都内よりも)渋滞が激しいとも聞きますが、その理由の1つには鉄道が殆んど無いことが大きな要因かと思います。
本土復帰の際に鉄道の敷設ではなく高速道路を建設したのは、モータライゼーションの時代背景もあったかと思いますが、それも渋滞の1つの原因かと思います。
今の時代から振り返れば、鉄道敷設の前に高速道路を作れば、道路が渋滞するのは当然かとも思えます。
鉄道の敷設は渋滞解消の一助にもなると思います。
沖縄は本土の他県と異なり
人口もまだ増加傾向にあるようなので、鉄道敷設の市場としては展望も明るいかと思います。
逆に鉄道を敷設しなければ、人口の増加に比例して車も増え渋滞も更に激しくなるかと思います。たとえ鉄道を敷設しなくても新たな道路建設が必要になるのではないでしょうか。
沖縄に敷設する新たな鉄道は現在の
ゆいレールと競合しない路線にすべきと考えます。
昔から言われている「
那覇〜
名護」間の路線案を基本とすべきかと思います。
ごく個人的には「那覇〜名護」間の経営が堅調なら、
那覇〜
糸満の旧
糸満馬車軌道沿いか旧
県営鉄道糸満線沿いにも路線を伸ばすべきかと考えます。

可能であれば、本島南部を環状線にして、
宜野湾から
首里を経由して
与那原・糸満をつなげるべきかと考えます。
首里でもゆいレールと連絡させるべきかと考えます。
交通弱者の方々の通勤・通学圏を大いに広げることが期待できると思います。
後日、少し考え直しました。「宜野湾〜首里〜与那原」ルートよりも、「那覇〜南風原経由 首里〜与那原」ルートの方がゆいレールとの競合が少ない上に距離や採算面でもより現実的かと近頃は思えます。
沖縄の道路事情を考えると踏み切りは無い方が良いと考えます。
道路との交差地点は高架・地下路線・陸橋・アンダーパス等にすべきかと考えます。
高架下の土地は駅施設や電力設備の他に、商業施設やバス停,タクシー乗り場,駐輪場等,余さず有効利用すべきと考えます。
電力については今どきの新鉄道なら、首都圏の『
つくばエクスプレス』のように売電して副収入が得られるくらいに回生電力を有効利用すべきかと考えます。(或いはそれを目標にすべきかと考えます。)
那覇市内は地下路線、それ以外の区間は基本的に鉄道土手や高架鉄道とすべきかと考えます。
那覇市内は既にモノレールが高架な上に、那覇空港にも近いので地下路線とすべきと考えます。

ただし、個人的には地下路線は短い方が良いと思います。高架よりも建設コストに不安を感じるからです。

また、
鉄道そのものも観光資源であることを踏まえれば、観光地でもある沖縄で「車窓の景色がトンネルばかり」ではもったいないと思います。
那覇近辺の駅としては
浦添,
那覇新港,
泊港,
那覇港,
那覇バスターミナル,
那覇空港等はなるべく押さえたいポイントかと個人的には思えます。
車両基地は那覇市内を避けて浦添〜名護間の何処かに作るべきかと考えます。

宜野湾市の普天間基地の跡地を有効利用するのも1つの案として有効かと考えます。
公設民営の路線とし、国の一大公共事業とする。国・県・関係市町村で建設費用を捻出する。
かつての沖縄の鉄道の大半が国の方針による戦争によって失われたことを踏まえれば、その償いとして特に国がその建設費用を主に負担すべきと考えます。

整備新幹線よりも必要性が高い上に、建設費用は整備新幹線よりも小さくて済むかと愚考します。
運営会社の株式は国・県・関係市町村だけでなく、民間資本・特に、
地元のバス会社やタクシー会社,タクシー組合,ゆいレール,那覇空港,航空会社,船舶会社,各港等の県内外の交通資本や観光資本にも持ってもらい、
鉄道が儲かれば儲かるほど、それらの事業者も配当で潤う仕組みを作るべきかと考えます。
それによって県内交通事業者の競合ではなく共栄を図るべきと考えます。
バスやタクシーは仕事が減る恐れはありますが、その負の影響を最少限に抑える為に、鉄道の駅前はバス停やタクシー乗り場等を充分に整備すべきと考えます。

特にバスは路線の変更を余儀なくされる恐れが大きいので、その調整を丁寧に行う必要があると思います。
パーク&ライドの考え方も取り入れて駐車場も整備し、渋滞の解消も図るべきかと考えます。
バス・タクシー等の従業員の中で希望と適正のある方々を優先的に運転士として採用し、
また、米軍基地の従業員の方々も米軍基地撤退後は鉄道会社やその関連会社で優先的に採用し、
鉄道による新たな雇用を県内で創出すべきと考えます。
また、鉄道そのものも大いに観光資源になり得ると考えます。
バスに比べて鉄道はヨソ者にも路線が分り易いので、県外や国外からの観光客の誘致にもプラスに作用するかと期待します。
鉄道そのものも観光資源になり得るので、県外や海外からの観光による外貨の獲得も図るべきと考えます。
併せて、渋滞の解消を図り、同時に交通弱者の方々の通勤・通学圏の拡大も図ります。
・・・ただ、一般論として風光明媚な観光地には高架鉄道や地下路線よりも、ローカル線や路面電車(或いはLRT)の方がその土地に合うような気がします。
鉄道の高架が沖縄の景観を壊さないか、ヨソ者的には一抹の不安も感じます。
整備新幹線等の高速鉄道については、沖縄には当面は必要ないと思います。
もし仮に、本部半島と伊江島を海底トンネル等で結んで伊江島空港を事実上の沖縄本島の空港として使えるようになるなら、伊江島空港と那覇空港の間に新幹線等の高速鉄道を走らせても良いかとは思います。
伊江島と沖縄本島が鉄道や道路で結ばれれば、那覇空港をよりハブ空港として特化させることもできるかと考えます。
沖縄本島だけに用事のある人は伊江島空港に、
沖縄本島から更に飛行機を乗り継ぐ人は那覇空港に、
と言う空港の使い分けが可能になるかと思います。
ただそれは、まず幹線鉄道を通した後の、まだまだ先の将来的な話だと思います。
もし名護以北の
ヤンバル地域にも鉄道を敷設するのであれば、名護から
辺戸岬に向けて、架線レスで単線の、ローカル線のような路面電車のような(或いはLRTのような)、そんな感じの路線でまずは良いかと考えます。
『
与那原〜
泡瀬』間の旧馬車軌道沿いについても、今日でも需要と要望があるのなら、地上戦以前の路線の原状回復を図っても良いのではないか?とも考えます。
泡瀬を鉄道で結ぶのなら、今の時代なら沖縄市の近辺から東進する方が近くて効率的かも。
↓ 一応、路線図をPCで組んで見た。 ↓ 

・・・以上はあくまでもヨソ者のおいらのごく個人的な日頃の所感に過ぎません。
詳しい人・濃ゆい人が見れば、或いは地元の方々やプロの専門家の方々にして見れば、細かいトコはツッコミ所満載かとは思いますが、折角なのでこの機会にUPして見ました。(^^ゞ
※ 以前に読んだ『図説 沖縄の鉄道<改訂版>』と『沖縄に電車が走る日』と他に何冊かのガイドブック等も少しずつ参考にしました。
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