昨年秋頃に都内各戸に無料で配布された箱入りの冊子『
東京防災』を、うちでは非常用持ち出し袋に入れたままにしておりました。
3月10日
(東京大空襲)や3月11日
(東日本大震災)の日を迎える前に、東京モンとしてはこの機会に予め目を通しておこうと思い立ち、今更ですが読んで見ました。
とりあえず平時の今のうちに一通り目を通して、後は必要な時に再読できれば良いのかと思います。
初めのうちは半ば義務感で読んでおりましたが、読み始めると読み物としてもなかなか面白い冊子です。
見開き右下が“
防サイくん”のパラパラマンガにもなっていて、作りが細かくて面白い。

左閉じの本ですが、巻末から始まる
かわぐちかいじ先生の劇画『
TOKYO“X”DAY』に限っては右閉じ読み。
この冊子のイラストは判り易さを重視した絵柄なので、本全体としては巻末の劇画が引き立ち映える作りになっていると思います。
劇画や
イラスト,
ピクトグラム,
パラパラマンガや
カラー写真などを多用していて判り易く、読み物としても単純に面白い本になっていると思います。
この本に紹介されている“
日常備蓄”については震災後に何となく無意識のうちに心掛けておりましたが、“日常備蓄”という単語はあまり聞いたことはありませんでした。

何となく無意識のうちに出来ていたことではありますが、こうして言葉で説明してもらえると頭の中で考えが整理できて有り難いです。(^^)
「
避難生活で行う体操」については、デスクワーカー系な人には日常生活にも応用が利くかと思います。
「
簡易ランタンの作り方」の1つに、懐中電燈にポリ袋をかぶせる方法が紹介されておりました。

・・・この方法を5年前の
計画停電の時に知っていれば…。orz
“在宅避難”については『アンネの日記』での隠れ家生活の様子の描写などは(参考として)割と応用が効くのではないか?とも感じました。
家具類の固定についてもこの本には紹介されております。
日常備蓄は何となく出来ておりましたが、この本を読んで見ると、うちは家具類の固定等についてはまだまだ甘いと感じました。家具類の固定は今後の我が家の課題であります。(・・;)
地震だけに限らず,大雨,洪水,台風,土砂災害,竜巻,パンデミック,テロ,武力攻撃,火山噴火,…等々の災害についてもフォローされております。








生活再建支援制度の箇所では、
罹災証明書や災害弔慰金,災害障害見舞金,被災者生活再建支援金などの他に、所得税の雑損控除や災害減免についての説明もあったよ。
テロや武力攻撃による核爆発や放射能汚染については触れられているのに、原発事故による災害については触れられておりませんでした。

何か政治的な背景(或いは圧力)などがあるのでしょうか?とかって勘ぐって見たりなんかして、みたいな。^^;
また他にも、
傷やケガの応急手当や、
限られた材料からの様々な代用品の作り方、被災者に対する
法的な支援など内容は多岐に渡っております。
一読しただけではこの本に書いてあることを全て覚えるのは無理ですが、いざと言う時に再び読める状態にしておければ良いのかと思います。

そんな訳で、読み終わったら再び
非常用持ち出し袋の中に戻しておくつもり。
五輪会場とかで都税を無駄に浪費されるのはマジでムカつくけど



、こーゆー都税の使われ方なら良いのではないか?と一都民的には思えました。

少なくても試みとしては良いと思います。

電話帳ほど頻繁に更新する必要は無いとは思いますが、何年かに一度ずつなら更新しても良いのではないか?とも個人的には思えました。
都内在住者に限らず、都に隣接した他県の市町村の方々や他県から都内に通勤している方々にも(入手可能なら)大いにお薦めなのではないか?と思います。
Kindle版なら無料でDLできるようであります。
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冊子の他にも、箱の中には近所の防災MAPとか何かいろいろ入ってたよ。

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