映画『
終戦のエンペラー』(2012年
,平成24年)が今GyaO!で期間限定無料配信されていたので観た。
割と面白かった。
この機会にごく個人的な5段階評価&感想等を少々UPしておきたいと思います。
面白さ 3.0〜3.5 前後
お薦め度 4.0 前後
映画としては淡々とした展開なので、盛り上がりにはやや欠けるかと。ただ、お薦め度については日米の国民には割と高いのかと思います。
現代の日本人には自国の歴史の勉強や復習にもなる内容かと思います。


外人俳優よりも日本人俳優の方が数多く沢山登場しますが、資本や監督は向こうなので、この映画はハリウッド映画なのだと思います。


空の色が、あからさまにニュージーランドでした。(^^)
個人的には「日本人よりも寧ろ米国等の連合国側の人々にこそ観て欲しい」とも思える映画でした。




…
また、実際にも日本人よりも、欧米人向けに作られている映画のようにも感じます。







…
日本側のキャスティングが割と豪華でした。

米国側では主役と
マッカーサー元帥くらいしか主な登場人物はおりませんが、日本人側のキャストが割と豪華です。
・・・この映画がもっと北米でヒットしていれば、日本人俳優がもっと沢山ハリウッド映画に進出できていたよーな気も? その点はちょっと残念かも。

トミー・リー・ジョーンズは、マッカーサー元帥には必ずしも似てはいないけど、この映画の中ではマッカーサー元帥に馴染んでいた。
マッカーサー元帥の日本到着後の10日間のうちに、日本側の誰を戦犯として裁くのか?を決する物語でした。
伊武雅刀の演じる
木戸幸一が語る所の8月15日未明の“
宮城事件”の描かれ方については、『
日本のいちばん長い日』等と併せて観比べるのをお薦めかも。

作中の木戸幸一の言うように、陛下にはプライベートにおいても殆んど自由が無く、陛下の政治上のお立場は「形式的なお飾りだった」というのは、恐らくは事実なのだろうと推察いたします。
天皇の処刑をも求める
極東委員会に対して、
GHQは寧ろ天皇を守ろうとします。
天皇を処刑してしまっては日本国内に大きな騒乱をも招きかねず、それでは進駐軍にも少なからず犠牲が出かねないからです。そうなればGHQや連合軍の日本国内での威信はかえって揺らいでしまいます。
それよりは寧ろ天皇と協力して日本の再生を図る道をGHQは模索し始めます。
現場を預かるGHQのその方針を、どのようにしてワシントンや極東委員会に納得させれば良いのか?登場人物たちは手探りで解決の模索を図ります。
公式系(?)の映像を見つけたので貼ってみた。
映画自体には、話を面白くするために多少のフィクションも混ぜられているようです。
モンロー主義の伝統もあるアメリカ人に向けて日本側の事情を映画で観せるのなら、新世界のアメリカ人にも旧世界の辺境地域である極東に興味を持たせるなら、フィクションの混入は必要なことだったのかも。
主には欧米人向けな映画だとは感じましたが、日本人にも普通にお薦めな映画かと思います。
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