水野晴郎主演監督の映画『
シベリア超特急2』
(2001年,平成13年)がつい先日までGyaO!で配信されていたのでチェックした。
今回の『シベリア超特急2』は前作『
シベリア超特急』
(以下、『シベ超』)の続編。
“続編モノ“ではありますが物語の独立性が強いので、前作を観ずに今作だけを観たとしても充分に楽しめるかと思います。
水野晴郎監督の演じる
山下奉文陸軍中将がドイツやソ連を歴訪した帰途,1941年
(昭和16年)6月頃の
シベリア鉄道を舞台とした物語。
前作では未だソ連領内でしたが、今作ではようやく
満州国に辿り着いた所でした。個人的には前作よりも更に面白かった。
折角なのでこの機会に以下、ごく個人的な5段階評価&感想等を備忘録的にUPして残しておこうと思います。
面白さ 個人的には 5.0
お薦め度 1.0〜5.0 全く人によるかと。
面白いけど鉄道映画ではありません。嵐の夜の
密室殺人ミステリー映画であります。
前作と違って鉄道のシーンは全く無いので、鉄ヲタの人が鉄道目当てで観るのはあまりお薦めできないかも。
満蒙開拓団についても少し説明されているので、歴ヲタや軍ヲタの人にはお薦めしやすいかと。
独逸製のモーゼルミリタリーはやっぱりカッコいいっス〜。
線路の爆破事件によりシベリア鉄道の乗客達は線路が復旧するまでの間はホテルに滞在することになります。街一番の高級ホテルであります。
シベリア鉄道の乗客たちはそのホテルの最上階(3階)のフロアを独占する形になります。乗客達は個室や相部屋でそれぞれ部屋を割り当てられます。
その夜ホテルは嵐によって外界から閉ざされてしまいます。
そして密室殺人事件が発生します。
乗客の一人が何者かによって殺されてしまいます。
警察を呼ぶべく電話をしても、嵐で電話も通じません。その夜ホテルは完全に孤立状態に陥ってしまいます。
個人的・ヲタ的には『涼宮ハルヒの憂鬱』の「孤島症候群」を思い出してしまいました。(^^ゞ
将軍の部下の一人は警察を呼ぶべく真夜中の嵐の中に飛び込んで行きます。しかし警察の到着は早くても朝になってからでしょう。
シベリア鉄道の乗客や居合わせたホテルマンなどの関係者達は警察の到着を待てずに独力で捜査を開始します。
主演の水野晴郎監督の演技力が前作に比べて格段に上がっているよーな気も。(^^)
物語の展開も前作に比べればオーソドックスな展開で完成度も高くて解りやすいと思います。
ここではネタバレを避けるべく“トリック“についてはなるべく触れませんが、おいらは途中まで観ていた限りでは『銀河英雄伝説』でのロイエンタールによるトリューニヒト殺しのあのパターンかと思っておりました。…デコイに釣られてダマされまスた。おいら名探偵の素質は全然ないかも。(T_T)
朝になる頃、警察の到着直前に謎はほぼ全て解明され、その場に居合わせた乗客やホテルマン,マスコミ等の関係者たち全員が新たに共犯となることによって真実を隠蔽し、事件は無事に解決(?)します。
実は、…陰謀の主謀者達すらも「真犯人を知らなかった」と言うことにさえも気が付いていなかった、とゆーオチだったのは内緒。他言無用であります。
1作目も面白かったけど今回の2作目はもっと面白かった。『シベ超』はおいら個人的にはツボかも。^^;
3作目以降の続編も未だGyao!で配信されているようなので、引き続きチェックして見るつもり。
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