ちくま新書の『
ドキュメント日本会議』を読んだ。

著者の朝日新聞での2016年11月〜12月の連載を元に加筆した新書だそうです。
当ブログでは170110付けの『
日本会議の研究 発禁?』の箇所

で、「日本会議を取材した本(特に新書で)は出版しづらい“空気”になるのではないか?」という趣旨を述べたことがあります。
しかしながら、そんな不安を吹き払うかのような痛快な新書版でもありました。

\(^0^)/
ヲタはヲタでも、やや
アブナい系の
カルトヲタ,宗教ヲタ,セクトヲタなネタなので、トラウマ等を抱えるなどして苦手な人の場合は、特に要注意な地雷ネタだとは思います。

しかしそうでない人の場合なら、世間一般,ヲタ一般の方々にも、今時の時事問題の1つとして割とお薦めかと感じます。
今の時代的にも、いー年こいた大人なら『
日本会議』のコトは今時の時事問題として最低限の知識は持つべきか? とも思えるからです。
この本の序盤の第一章においては、後に日本会議の中核を構成する
カルト系宗教右派セクトの1つでもある『
生学連』側の言い分だけでなく、その反対側の主張の
左派系セクトの1つ『
反帝学評』側の言い分をも取材できている所が、コレまでの“日本会議 本”(主に新書系)とは一味違う所かも?とも思わされました。
フリーのジャーナリストとは違い、大手マスコミならではの予算規模の取材力かと。

てゆーか、よく今さら当時の関係者を探し出せたなぁ、と。^^;
公平を期するためにも、管理人のスタンスを予め1つだけ明かしておきたいと思います。 2つも3つも書くと、長くなる上に論点がズレて行くので、ココではあくまでも1つだけに絞りたいと思います。^^;
宗教は絶対に平和主義であるべきだと確信します。
宗教が神や正義を騙って暴力やテロや虐殺や内戦や侵略戦争を煽ると、社会が壊れて収拾がつかなくなるからです。
この地上世界そのものがデストピアの地獄になるからです。
「そのような奴輩には決してNBC兵器など持たせてはならない」と固く確信します。
寧ろ宗教こそがあらゆるテロや暴力や戦争を、徹して糾弾し抜くべきだと確信します。
わが身を守るために、刀剣で殺しに来た敵を止むを得ず盾で受け杖でぶちのめすことが例え仮にあったとしても、宗教は決して刃物で人を斬り殺してはならないと考えます。
わが身を守るために、敵の物資を止むを得ず火矢で焼き払うことが例え仮にあったとしても、宗教は決して毒矢を用いて人を射殺してはならないと考えます。
正統防衛による傷害致死の罪に陥る者が例え仮にあったとしても、宗教は決して自ら進んで殺人鬼の集団になることがあってはならないと固く確信します。
暴力に対しては(特に宗教は)、生存や尊厳に必要な最小限の防禦に徹するべきと考えます。
それは今日の自衛隊にも言えることかと思います。自衛隊は僧兵の如くにあるべきか?とも考えます。
防衛装備品は防禦に特化させ、侵略兵器やNBC兵器などは決して持つ必要は無いと考えます。
管理人が以上の立場の側であることを、ここでは予め明かしておきたいと思います。
今の自民党内は安倍一強の状況により、日本会議に党ごと乗っ取られているようにも見えてしまいます。
社会党が元気だった昭和の頃の自民党とは、今や全く異なる別の違う政党な印象すらも感じます。
また、自民党以外の一部の野党や“ゆ”党にも日本会議は影響力を持っているようでもあります。
世間には未だあまり知られていないだけで、実際には国民生活に対して実は意外に大きな影響力を及ぼしているようでもあるようです。
また、約4万人弱とその手の団体としては極めて少ない会員数の割には、その財力は大変に巨額なようでもあります。
世間に与える潜在的な影響力の大きさに比べると、まだまだ実態が不明瞭かと感じます。不明瞭であるが故に今一つ不気味さをも感ぜざるを得ません。そして、そう思われること自体が、当の日本会議にとっても損なことだと思います。
この本を読む限りでは、自らの運動の成果は誇大に発表する一方で、自らの実態についての情報開示は今一つ消極的なようです。
カネの流れが今一つ不明瞭な所があり、大まかなカネの流れはもっと公表すべき、という趣旨の文中の著者による指摘には首肯せざるを得ませんでした。
数百万人とかそれ以上の規模の政治団体や宗教団体なら、プライベートな人間関係の中にもその縁者が少なからずおりますし、そこから様々な話も聞こえて来ます。
個人的にも過去には自民党の政治家の後援団体や社会党(社民党)系の労組やその他の市民団体、様々な宗派のキリスト教のお話は、勧誘も含めてプライベートな人間関係の内でも人脈の異なる複数のルートから様々に聞こえて来たものでした。
しかし約4万人弱の団体だとレア度が高くて(4万/1億だと0.04%未満の勢力か?)昔馴染みのプライベートな人間関係からは当事者や関係者が(少なくても個人的には今の所)現れては来ていません。
かと言って般ピーのシロートが興味本位で近付くには、今少し不安な印象も無くは無いです。「触らぬ神に祟りなし」だと思います。
見せ掛けだけの張子の虎か?或いは本当に国を飲み込む大蛇なのか?
自らの影を大きく見せる小さな実態なのか?それとも、自らの実態を隠したがる巨大機構なのか?
どの情報も今一つ眉唾っぽくて、シロートには判断の迷う所でもあります。
そんな訳で、今後とも更なる多様な記者や学者の記事や著作による新たな報道や情報等を大いに期待している所であります。

ウヨ,サヨ,ノンポリを問わず、日本会議なる実態の今一つ不明瞭な、尚且つ国民生活にはどうやら大きな影響力を及ぼしているらしい当該団体に対しては、今の世はもっともっと光を浴びせて、白日の下に晒し出させて行くべきだと考えます。


・・・後日、『神社崩壊』という新書も読んで見た。
『らき☆すた』の柊家(や『氷菓』の十文字家)が心配になって、タイトルで釣られてしまいまスた。(^^ゞ
読んで見たら、結果として日本会議の本でもありました。割と面白かった。
日本会議に関連する諸問題の中でも、特に神社関係のみに絞った内容だったようです。
専門の学者さんが日本会議についての本を書くと、幅広い分野を扱うジャーナリストの場合とは違って、それまでの研究成果の知識量が豊富すぎて、新書1冊には収まり切れないようであります。(^^)
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