『
大正野球娘。』のアニメ版
(2009年,平成21年)がGyaO!で夏に配信されていたので、PCのモニタ上でもチェックした。

久しぶりに観れました。(^0^)
一応本放送分を録画してはあるのですが、何せ媒体がVHSだったので、今となってはもはやデッキが…。orz
『けいおん!』1期
(2009年春)の後番組
(2009年夏)だったし、大正時代は好みの時代設定だし、『大正野球娘。』は個人的には割と面白いTVアニメでした。
ただあの当時は個人的にはアニメやマンガでは『
けいおん!』やその原作にハマっていたし、
ラノベ的には『大正野球娘。』を観た流れで『
マリア様がみてる』の方に改めてハマっていたので、
それ以上には『大正野球娘。』にハマることはありませでした。
小笠原家のご令嬢の許嫁がクセの強い殿方、とゆー流れで『大正野球娘。』ではなく『マリみて』の方に改めてハマってしまいまスた。^^;
『大正野球娘。』については「原作版もいつか読んで見よう」とは思っていたので、今回のGyaO!での配信を観たこの機会に『大正野球娘。』の原作版も読んで見た。



…ここ何年かは『マリみて』の新刊も出てないしな。(ToT)
そんな訳で、この機会に以下4冊の原作版を読んで見た。
大正野球娘。
大正野球娘。〜土と埃にまみれます〜
帝都たこ焼き娘。大正野球娘。3
大正野球娘。4
頭2冊分がアニメ版の原作部分でした。


アニメ版とは細かい所で設定がかなり違っていたけど、物語の大筋としては大きな相違点はありませんでした。
原作版には大正当時の時代背景の描写に拘りが感じられました。対してアニメ版は現代人にも馴染みやすいように物語をアレンジした感じ?
個人的にはどちらにもそれぞれの良さを感じます。
アニメ版の続きが気になる人の場合は、3冊目の『帝都たこ焼き娘』以降をお薦め。問題なく話がつながるかと思います。(おいら自身も3冊目から読み始めたクチでした。)
大正14年(1925年)の東京(特に
麻布近辺)が物語の主な舞台のようです。
平成1桁台の1990年代に『セーラームーン』で描かれていた
麻布十番とは、さすがに街並がかなり違います。中の人的にはマーキュリーの人が主人公・
小梅(捕手の人)のお母さんでした。
アニメ版では主役級の声優さんが揃っていたよーな気も。
小笠原家のご令嬢の
晶子さん(投手の人)と晶子さんの政略結婚を前提とした許嫁の
荘介との行き違いが2巻目で解決しているのは、途中の経過はだいぶ異なりますがアニメ版とだいたい同じ。
原作版には新聞部の
尾張記子さんがいない代わりに、3巻目から
塚原須磨子さんが登場します。 と言うよりも、新聞部自体が未だ無いようです。
巴さん(アニメ版でサードの人)は原作版では新聞部員ではなくて新聞記者志望であり、また剣術使いではなくて薙刀使いでした。
(あと大口先生も薙刀使い) 剣術使いは小梅の母・八重さんの方でした。
その後の晶子さんと荘介の仲はどうやら順調なようですが、3巻目からは女学校どうしの東西対決になりそうな展開です。
その上で4巻目


からは双子の巴・
静(アニメ版でファーストの人)姉妹の窮地を、チームの仲間が団結して大人を相手に救おうとする展開です。
チーム内の参謀役は
乃枝さん(アニメ版でライトの人)ですが、実は
環さん(アニメ版でショートの人)にも参謀の資質があるよーです。この二人は“暴走”と“ブレーキ”って感じ? (^^)
でも権謀術数を巡らせたら
雪さん(アニメ版でセカンドの人)が一番怖いかも。^^;
原作版(特に4冊目)を読んでいたら、雪さんが“
地獄少女”のようにも見えました。(商売敵のロリコン中年を地獄に流そうとしている感じ?)
…髪形も中の人も同じだしな。
『大正野球娘。』の読者には、野球マンガの素養よりも寧ろ少女小説の素養(特に戦前の女学生モノ)の方が求められているようにも感じます。
個人的には『
花物語』とか『
乙女の港』とか『
アンのゆりかご』等々を以前読んだことがあるので、この『大正野球娘。』の設定や世界観には違和感なく入ることが出来ました。
そんな訳で『ドカベン』とか『キャプテン』とかの昭和の野球マンガ的な展開を期待して読むと、やや肩透かしを食うかも。
てゆーか、3冊目は
東西屋台対決であって、もはや野球とは何の関係も無い話だし。^^;
主人公の小梅は洋食屋の一人娘で当時の食べ物のエピソードも多いので、どちらかといえば『美味しんぼ』とかの方に近いのかも。












3冊目からは海原雄山の師匠スジ(?)の人も登場するし。
『大正野球娘。』の内容を解りにくく説明すると、『
美味しんぼ』と『
マリみて』をたして『
はいからさんが通る』で割った感じ? ゲームの『
サクラ大戦』よりは現実感のある設定かと思います。
昔の世界名作劇場とかで言うと『私のあしながおじさん』に時代が近いかと。『牧場の少女カトリ』も大正時代の物語ですが、『私のあしながおじさん』の方が時代もジャンルもより近いかと感じます。
何か他の本と併読するのなら『
アンのゆりかご』や吉屋信子の『
花物語』等々の辺りを個人的にはお薦め。
特に『アンのゆりかご』については、恐らくはモデルとなったのであろう女学校のリアルな歴史が掴めるかと思います。
個人的には「4冊目>1冊目>3冊目>2冊目」の順で面白く感じました。
4冊目が5冊目の伏線にもなっており、次の展開が非常に気になる所ですが、5冊目が見つからないです。(T_T)
『大正野球娘。』は5冊目で完結するらしいのですが、どうやら5冊目が未だ世に出ていないのかも? いったい何があったのでせう?
もし『大正野球娘。』の原作版が完結していてアニメ版の2期が作られていたとしたら、恐らくおいらは普通に面白くチェックしていたと思います。
・・・ラノベの神様、『大正野球娘。』の5冊目が読みたいです。
『大正野球娘。』は必ずしも未だ完結した訳ではいないようですが、それでも大正好きの歴ヲタな人や当時の麻布や東京に縁や興味のある人にはお薦めかも。




『大正野球娘。』を読んだ流れで、一応この機会に
紀貫之の『
土佐日記』(アニメ版第1話での授業中の教材)も読んで見た。
個人的には初読でした。短くて意外に読み易かった。
手っ取り早く古典に慣れ親しむには『土佐日記』は割とお薦めなのかも。こんなに短くて読み易いのなら、中高生か学生のうちに読んでおけば良かったっス。
『大正野球娘。』に則して言えば、
鏡子(アニメ版でレフトの人)の家族が外国に赴く際に、なぜ鏡子だけが日本に取り残されたのか?の理由が、『土佐日記』には繰り返し繰り返し書かれていたような気もするけど、それは気のせえ?
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