『
劇場版はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳』のMXでの10月14日(日)のOAを観た。

この機会にごく個人的な5段階評価&感想等を少しだけ。
面白さ 4.5 (個人的には5.0)
お薦め度
歴ヲタ,大正好きの人 4.5 前後
未知の一見さんにも 3.5 以上
お話良し、作画良し、役者良し、で手堅くお薦め。
少女マンガとしてはもはや古典的な作品かとは思いますが、今回の映画版は良い意味で今の時代に絵柄を合わせてあると感じます。
傍からは平凡なお見合い結婚にも見えますが、天下泰平への思いを継いだ政略結婚でもあり、なお且つ当人たちにとっては自由恋愛でもあります。
両親の自由恋愛の結果として寂しい子供時代を過ごした少尉の結婚観は古風ですが、そんなことは大正の御世に紅緒の知ったコトではありません。
昔のTVアニメのOP曲もBGMに使われていたのが嬉しかった。
子供の頃に昔のTVアニメ版の再放送を観たことがありますが、面白かった記憶があります。
細かい所はもう詳しくは覚えておりませんが、最終回の内容が物凄く駆け足だった記憶が残っております。
キャラとしての環を完全に忘れてたよ。そー言えばいたよーな気もするなぁ。orz
子供の頃はまだ歴史をそれほど詳しく習う前だったので気付きませんでしたが、大人になってから改めて観ると、内容的には思っていた以上に大正時代の時代考証が為されていると感じます。
取り敢えず今回の前編は時代的には
第一次世界大戦の最中から
シベリア出兵の頃で、維新からは50年が過ぎた頃のようです。「降る雪や明治は遠くなりにけり」って感じ?
確か“大正○○年”に“11”をたすと“19××年”になるよーな・・・。ゾロ目で言うと大正11年が1922年って感じ? (ついでに言うと明治33年が1900年,明治44年が1911年,平成11年が1999年)
大正7年って1918年で実は一次大戦末期。
で、今年の11月11日って一次大戦の終結100年目?
紅緒って1901年生まれ?
(昭和天皇と同い年?) あと、あのお爺さんは要するに入り婿なの? 子供の頃の数々の疑問が解けたかも。(^^)
このお話を上流階級の恋人どうしの話ではなく、農奴階級の母娘のお話にすると、世界名作劇場の『牧場の少女カトリ』になるよーな気も。気のせえ?
当時の女学校というのは“実家よりも格上の階級や財力の嫁ぎ先に嫁がせるために娘を通わせた”ってゆー話も聞いたことがあります。縁談のまとまったクラスメートが教室からいなくなって行く描写では、そんなことを思い出してしまいました。
映画の『八甲田山』とかを観ると、明治の頃の軍隊では職業軍人は主に士族で占められており、士族ではない平民出身の士官が蔑ろにされる描写もあります。まだそーゆー意味では、士族ではない身分の士官が現場にいると違和感があったのかのぉ。
ところで、画面の中の小銃はやはり三八式小銃だったのでせうか?
帝国軍人の士族の娘で伯爵家の嫁が、米蔵を内側から破って騒動の先頭に立って、警官隊には角材を振り回して暴徒を逃がす、…って。ふつークビだろ。採用カヨ。(^^) GJ

自分も含めて平成の今の世の日本人に足りないエネルギーは、この辺りの所なのかも。今時の○゛×ウ△からはサ△□認定され兼ねない少女マンガでもあるのかも?痛快でスた。(^0^)
てゆーか お茶吹いた。
昔のTVアニメ版を思い出すと、今回の劇場版は映画の尺の都合で内容がやや駆け足気味なのが惜しまれます。でもテンポはいいかも?
今回の劇場版は原作のラストまでアニメ化されるそうなので、今から後編が楽しみであります。
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