当ブログでは近頃ガンダム分が不足しているので、たまにはガンダリウムを注入。
『
機動戦士ガンダムF91』を12/13日曜のABEMAでの配信で観た。

個人的には未だ小説版も続編のマンガ版も読んではいないのですが、この機会に『機動戦士ガンダムF91』の劇場版に限っての、ごく個人的な感想&5段階評価をUPして残しておきたいと思います。
『機動戦士ガンダムF91』
(以下、『F91』)は1991年
(平成3年)春の公開当時は、『
機動戦士ガンダム0083』OVA第一話付きの前売り券を買っていたので、劇場へ観に行きました。
ちょうど湾岸戦争の頃だったなぁと。
公開当時に劇場で観た限りでは、今一つな出来栄えには感じました。

しかしながら、あまりヒットしなかったガンダム作品が死屍累々な今の時代に改めて観直すと、割と出来の良いガンダム作品にも感じられます。
劇場版の『
機動戦士ガンダム逆襲のシャア』
(1989年,昭和63年)やOVAの『
機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』
(1989年,平成元年)の出来があまりにも良すぎたので、おいらに限らず当時の世のガンダムファンは『F91』に期待し過ぎてしまったのかと。
内容的には“
バーナード・ワイズマン最強伝説”って感じ?
と、同時に“
銀河英雄ガンダム”って印象も受けたヨ。
今の時代に改めて観ると、『F91』のスタッフ陣には「おまいら『
銀英伝』がそんなに好きか!?」とも感じます。(^^)
1980年代の後半頃から『
銀河英雄伝説』のブームが既に始まりつつはありましたが、1991年春の段階ではまだまだ圧倒的にガンダムの方が人気があったかと思います。
その『ガンダム』の側が『銀英伝』の人気にあやかろうとするとは、『F91』のスタッフ陣には「どんだけ銀英伝が大好きなんだヨ?」とも感じてしまいまスた。(^^)
それとも、『ガンダム』というコンテンツを使って『銀英伝』をプッシュしよーとする思惑が、ひょっとしたら徳間書店の周囲にはあったのでしょうか? ・・・などと邪推してしまうのは、今ハヤりのインボー論にカブれ過ぎ? (^^ゞ
そー言えば公開当時に劇場で買った『F91』のパンフには、『銀英伝』の作者・田中芳樹氏のコメントが載っていたヨ。
『銀英伝』に登場する帝国軍の装甲擲弾兵の甲冑をアレンジすると『
デナン・ゾン』に、更に耳飾りを付け加えると『
デナン・ゲー』になるよーな気も?
同じく、同盟軍の装甲擲弾兵の甲冑をガンダムっぽくアレンジして耳飾りを付けると、『
ヘビーガン』にもなるよーな気も、したりして?
帝国軍の「黒と銀」の軍服を「黒と金」の軍服にアレンジすると、
クロスボーン・バンガードの軍服になるよーな気も?
『
コスモ貴族主義』とゆー
ロナ家の主張も、『銀英伝』における銀河帝国の貴族制の矛盾に通底する所があるようにも感じます。
カロッゾ・ロナと
マイッツアー・ロナの2人合わせてルドルフになる感じ?
大人的な視点で言うと、
ドレル・ロナとカロッゾ・ロナには血縁は無さそーな気も?
うちにある設定資料集だと、ドレル・ロナは
ベラ・ロナ(
セシリー・フェアチャイルド)との異母兄妹のようですが、映画版を観る限りでは個人的には異父兄妹のようにも見えました。
娘の幸せを蔑ろにするばかりか孫娘をも己の野心のために利用しようと謀るマイッツアー・ロナは、当然の報いとして「ロクな死に方は出来ないんだろーな」とも感じる。
ロナ家の中で全うな大人は、ロナ家を見限って出奔した
ナディアだけ。
ロナ家だ
シャル家だと言った所で、大勢の人死にの出る戦時においては、封建主義や門閥主義の人的限界を感じる。
キャラ別には、カイさんとリュウさんとスレッガーさんをたして3で割ったよーな
ビルギット・ピリヨが個人的には最も贔屓でした。
モビルスーツでは個人的にはヘビーガンが最も贔屓。
ヘビーガンにビームシールドがあれば、デナン・ゲーやデナン・ゾンとも互角に渡り合えたのではないかと。
ビルギットは
シーブックにとっては良い兄貴分でもあったのに、セシリーの投降後はアンガーコントロールが出来ていなかったようにも感じる。
アノーさんちのお母さんがセシリーのことを頼んだ時も、すげなく突き放してしまいます。ビルギットはアレで運を手放してしまったのかも? 熱くなり過ぎて単独先行し過ぎかと。
ブリッジ三人娘は面白かった(特に操舵手)。目立たないけどジェシカは美人。代行は年齢の割には人間が出来ているっス。
幸いおいらはロナ家の面々のようなダークサイドの側には堕ちずに済みましたが、年齢的にはシーブックや
リィズの父親のような立派な人間にはなれませんでした。orz
最後にごく個人的な5段階評価を。
面白さ 3.0 前後
お薦め度
ガンヲタの方々 5.0
非ガンヲタの方 3.0
うちに残っていた当時の前売り半券 →
『F91』は個人的には続編希望のアニメでもあります。元々はTV用のシナリオだったのではないか?とも感じます。


映画のラストに『THIS IS ONLY THE BEGINNING.』とあったように、『F91』の物語はあの映画1本では未だ完結しておりません。
『0083』の後に『F91』の続編が作られるのかと期待しておりましたが、実際に作られたのは『F91』の続編ではなくて『
Vガンダム』でした。
『F91』の続編も、可能であればいつか作って欲しいのぉ。
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