今回、広島に来たメインの目的はこの車に会うため。

DMCデロリアン。
製造されたのは1981年から82年のわずか2年だけ。
この車は、事故で不動車となっていたのを、
電気自動車(EV)に改造したものです。
リアエンジン・リアドライブというスタイルが、
EVコンバートに適していたとはいえ、
個人レベルでの作業は困難を極めたとのこと。
すぐに買い換えたり捨てずに、乗り続けることこそエコ。
そのための手段としてEVにコンバートすることを試したのだそうです。
製作者のTOMOさんにメールで詳細をお尋ねし、
広島大学の学祭で展示中のところをお邪魔しました。
かつてエンジンがあった場所には、

リチウムイオンバッテリとコントロールユニットが。
車の下を覗くと、

バンパの下、奥の方に半円状に小さく見えているのがモータです。

強化プラスチックの上に貼ったむき出しのステンレスボディ。
汚れた時は、冗談抜きでシンク用のクリームクレンザで磨くそうです(驚笑)。
今回は残念ながら試乗することはできませんでしたが、
音もなくすべるように走る様は、この形もあいまってまさに未来カー(?)。
そして最も考えさせられたのが、
「うちマンションだから充電できないんですよねぇ」
というTOMOさんの言葉。
むむむむ〜。
笑うに笑えないEVの未来がそこにありますぞ。
RSを大切に乗り続けようと、改めて思わされた晩秋の広島行きでした。
そのために新車整備をしたのですからね〜。

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