2004年の水害で施設が破壊され、その後は比較的無事だった箇所のみで営業をしていた越美北線。
あれから約3年ぶりに6月30日に全線での運転を再開したため、7月21日に乗りに行ってきました。
米原から乗った521系。

223系によく似ていますがそれもそのはず、ベースになったのは223系で、それにワンマン対応機器と交直流両用切り替え機能をつけたものです。
写真では「敦賀行き」になっていますがこのあと敦賀から福井まで乗ったのもこの521系でした。
敦賀〜南今庄間の敦賀寄りにあるデッドセクションで「交流と直流の切り替えの為の作業」による室内電灯の「停電」を起こさなかったため、413系や419系、475系などでの「停電」が頭にある私としてはかなりの斬新さに思わずカルチャーショックを感じました。
※521系は「停電」を起こさないのは知っていたんですが実物を目にしたのは初めてです。
※帰りは475系だったのですがデッドセクションを通る前に車掌さんが「交流と直流の電源切り替え作業のためにいったん車内電灯が切れます」と案内していたのが印象的でした。
なお、2006年の敦賀までの直流電化工事(それまでは北陸線が長浜〜虎姫間、湖西線が永原〜近江塩津間にそれぞれデッドセクションがあった)に当たって資金を提供したのが滋賀県と福井県の両県だったその上、この車輌も滋賀県と福井県の両県が負担して製造した、という関係もあって、この521系は現在のところ北陸線米原・湖西線近江今津〜福井の運用のみについており、石川県以北に行く運用には入れないことになっております。
※もし福井以北に行く運用ができても芦原温泉までかと思われます。
福井からは越美北線に乗車することに。
キハ120系による単行列車。

キハ120系はもともと新潟鉄工所(現・新潟トランシス)が第三セクター向けに開発したもので、宮城県の三陸鉄道や宮崎県の高千穂鉄道などに同じタイプの車輌が見受けられますね。
九頭竜湖駅。「線路終端」を示す「列車止め」

しかし…本当は(もし順調に行っていれば)郡上市の北濃駅へと繋がり、現・長良川鉄道の越美南線と一体化して「越美線」となるはずだったのです。

折り返し列車で帰途に着きました。
「明日へ走れ!越美北線」のヘッドマークに注目。
因みに昨日の乗車列車の形式。
1 中津川〜名古屋 211系
2 名古屋〜米原 313系
3 米原〜敦賀及び敦賀〜福井 521系
4 福井〜九頭竜湖及び九頭竜湖〜福井 キハ120系
5 福井〜敦賀 475系
6 敦賀〜米原 223系
7 米原〜名古屋及び名古屋〜中津川 313系

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