本日、長野市の善光寺へ初詣に行ってきました。
その帰りに姨捨駅で撮った「日本三大車窓」の一つに数えられる絶景です。

面影や姨ひとりなく月の友 はせを(更科紀行より)
※「はせを」=松尾芭蕉のこと。(ひらがなで旧仮名遣いで書くと「はせを」になりますので)

姨捨駅はスイッチバック駅、それも、坂の途中で列車を止めるために一旦本線から外れて平坦な場所に停車場(駅および信号場の総称)を設ける、という形のものですね。
そのため、駅のホーム全体がちょうど展望台のような形になっているんです。
姨捨駅の前後にある羽尾信号場(塩尻方)および桑ノ原信号場(長野方)も
「急坂で行き違いを行うためのスイッチバック」になっていますが、いかんせん(信号場である以上は当たり前ですが)列車の外に出ることが出来ない(^_^;)。
※このあたりだと他に新潟県上越市の信越線にある二本木駅もスイッチバック駅ですし、三重県亀山市の関西線にある中在家信号場もスイッチバック信号場なんですが現在中在家信号場で行き違いをする列車は存在しません。ただし運転士が使う時刻表には通過時分が描いてあり、かろうじて閉塞単位にはなっているらしいです。
※これに対して坂をわざとジグザグに上る(自転車で坂をまっすぐ上るよりジグザグに登ったほうが楽だった経験はありませんか?)ためのスイッチバックは熊本県の立野駅および島根県の出雲坂根駅周辺と箱根登山鉄道が該当します。
※名鉄広見線の新可児駅は坂の途中じゃないのにスイッチバック駅なのですが、これは実は「(多治見〜)広見〜御嵩」と「犬山〜広見」を建設した会社がそれぞれ別の会社だったことによるものですね。

0