本家本元の兵庫県西宮市の西宮神社から明治年間に分霊された中津川の西宮神社の祭礼、十日市。
「福男選び」などが行われる本家本元と同じ1月10日に祭礼が行われる。

鳥居と拝殿の間が長い本家と違いかなり短い(あくまでも「M.Gによる目測」ではあるが10メートルもない)ので「福男選び」は行わない。
※もし行うとすれば「駅からスタート」になるのだろうか。
なお「七福神めぐり」なるちょっとしたウォーキングイベントが行われていた。
西宮神社の祭神でもある恵比寿様。
イザナギノミコトとイザナミノミコトの間に最初に生まれた「蛭子」は足腰が立たぬ実であったがために葦舟で流されたのだが、流れ着いた先が西宮だったと言う。
「流れ着いたもの」を「エビス」と呼んで神格化するという信仰があったらしい。

因みに大国主命の長男で三保神社の祭神でもある事代主命とも混同されており、釣竿をもつ姿は「出雲の国譲り」において「私は隠居している身なので事代主命に聞け」と言われた建御雷命が探しにいったところ当の本人はのんびりと釣りをしていた…ことから。
何故彼も「えびす」かというと…この後「乗っていた船を転覆させて青垣を作りその中に隠れた」ことから。
つまり彼は船を転覆させたことで「溺死」=「エビス」になった、というわけ。
※因みに彼の弟君に当たるのが諏訪大社の祭神・建御名方命。
その大国主命と混同されているのが大黒さんこと大黒天。

もともとはインドのシヴァ神の化身で「破壊」を司る神・マハーカーラ。
「マハー」は「偉大なる」・「カーラ」は「漆黒」。
何故「破壊の神」が「福の神」かと言うと「破壊の神」であるがゆえに「下位カーストの人々(主にヴァイシャ階級やシュードラ階級)の信仰を集めた」ことによる。
見りゃわかるだろうけど当日の新町。
道教の神様である福禄寿様。
地方によっては寿老人と同じような姿であるがゆえに吉祥天が入ることがある。
実在人物がモデルになっている布袋和尚。

モデルになった宋の契此は実際にあの格好で外へ出歩くことが多かったらしい。
「弥勒菩薩の化身」とも言われており、例えば京都の万福寺の弥勒菩薩像はどこからどう見ても彼としか思えない。
※普通弥勒菩薩と言えば「ウルトラマンのモデルになった」といわれる中宮寺や広隆寺などの「弥勒菩薩半跏像」を思い浮かべる人が多いはず。
上杉謙信に信仰されたことが有名な「戦の神様」でもある毘沙門天(=これももともとはインドのヴェイシュラマーナ神。こういうとお分かりのことかと思うが「毘沙門天」と言うのは音写で意訳が「多聞天」となる)を経て紅一点の弁天様。

弁天様は「サーラスヴァティ」といい、もともとはインドのガンジス川の支流である
「サーラスヴァティ川」の神様。
あまり言いたくないのだが…その正体はインドの最強の毒蛇であるコブラ。
だからこそ弁天様は蛇を使いとしているその上、蛇の身の悲しさで未だに水と縁が切れず、決まって水のそばに祭られている。
江ノ島然り、竹生島然り、厳島然り、宗像沖ノ島(宗像三女神の長女の市杵島媛命と混同されている)然り…鶴ヶ岡八幡も然りというと現在でこそ「海から遠い」といわれるかもしれないが作られた当時はあの辺りまで海だったのだ。

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