滋賀県長浜市の北陸線・高月駅から同木ノ本駅までの「JR東海・さわやかウォーキング」が開催されたので参加してきました。
JR東海との境界駅である米原(厳密に言うと米原駅の醒ヶ井方の場内信号のあるあたりが会社の境界線になっているわけだが)から先は東海道線・北陸線ともJR西日本。
※米原〜京都間及び米原〜長浜間には「琵琶湖線」という愛称がある。
乗車したのは223系の交直流両用バージョンこと521系交直流両用車。
「東海道線京都方面から乗り入れる新快速」もしくは「北陸線の線内だけの列車ではあるが敦賀か近江塩津から折り返し新快速になると思しき列車」でない限り「北陸線の線内だけの列車」にはこれが来る可能性が高い。
スタート駅である高月駅は発音的に大阪府高槻市の高槻駅と同じ。
なので新快速の敦賀・近江塩津延伸時には「同じ発音の駅を二度通る列車」として話題に上った。
国宝の十一面観音像を有する向源寺(渡岸寺観音堂)
「渡岸寺」というのはこのあたりの地名(高月町渡岸寺)である。
因みにこの本堂に祀られているのは県指定文化財の阿弥陀如来であり、国宝の十一面観音像は重要文化財の大日如来像とともに本堂の隣の収蔵庫にある。
宗派は真宗大谷派なので「はてそれならなぜ十一面観音と大日如来が?(通常の浄土真宗の寺院では阿弥陀様が単体で祀られていることが多い)」と思ってしまうが、実はこのお寺、織田・浅井の合戦の戦火で焼けてしまい、一段落した後で再興しているわけだがその際に浄土真宗に転向したもので、元は天台宗の寺院だったらしい。
高時川河川敷の鯉幟。
雨森芳洲庵。
雨森芳洲はこの地に生まれた江戸時代中期の儒学者で対馬藩に仕えた。
北国街道・木之本宿。
木之本の名前は木之本地蔵院の地蔵菩薩に由来する。
なんでも「難波の津に流れ着いた金光を放つ地蔵菩薩像を祀るためにいい場所を探して旅をしていたお坊さんがいて、この地に至って柳の木の下で休憩していたところそこから地蔵様が動かなくなってしまい、それでこの地が地蔵様の縁の地であると悟ってこの地に祀ることになった」ことからこの地が「柳の本」略して「木之本」と呼ばれるようになったのだとか。
因みに木之本地蔵院の本尊である地蔵菩薩は地蔵様にしては珍しく秘仏。
約三倍の大きさの「写し」とされる銅像が外に祀られている。

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