岐阜県美濃市の長良川鉄道・美濃市駅から同関市の同・関駅までの「JR東海・さわやかウォーキング」が開催されたので参加してきました。
長良川鉄道は元・国鉄越美南線。
国鉄では国名と同じ名前の自治体の名前を駅名にするときは「市」をつけるという暗黙のルールがあったらしく(例:伊勢市駅や出雲市駅がそれ)、ここも「美濃駅」ではなく「美濃市駅」だ。
(旧国名は地方名でもあるので例えば「美濃駅」だと美濃のどこにあるのか釈然としなくなってしまうため。ならば北海道の旧国名である釧路や根室などはいいのかと言われかねないが北海道の旧国名は明治時代になってから開拓が本格的になってからのものであり、つまり本土の旧国名とは同じ尺度では測れない)
それに対して名鉄の美濃町線の駅(新関駅〜美濃駅間は1999年に廃止)は「美濃駅」。
旧名鉄美濃駅は現在博物館のようになっている。
うだつの上がる街並み。
美濃和紙(実は美濃市の「美濃」は美濃和紙の産地であることからきているらしいのだが)の産地なので栄えていたようである。
ちなみにこれがうだつ(卯建)。
消防法が出来る前に作られた昔ながらの町並みでは家と家の間がほとんどくっついていることが多く、火事が起こると類焼を免れなかったことから少しでも類焼を防ぐために作られた、ま、一種の防火壁である。
相当の金持でないと作ることが出来なかったことから「羽振りが振るわない」ことを「うだつが上がらない」というようになったという。
長良川
東海北陸自動車道の長良川サービスエリア。
入れるのは下り線=郡上八幡・小矢部砺波方面のみ。上り線=一宮方面の方は2キロ一宮方面に寄ったほうに関サービスエリアがある。(これまた上り線の方しか入れない)
関鍛冶伝承館。
「エヴァンゲリオンと日本刀展」が開催されていた。
関善光寺こと宗休寺。
信濃の善光寺の「出開帳」が此処で開かれたことが縁になって善光寺を模した堂宇が建てられたとのことである。
因みに戒壇巡りはここにもあるのだが日本唯一の「卍」の形とのことだ。
関駅にて「ナガラ300形」の美濃太田行臨時快速。(途中停車駅は富加駅のみ)
関駅は長良川鉄道に転換されるまで旧国名属性を冠して「美濃関駅」を名乗っていた(転換と同時に改称した)のだが「美濃」を冠していた理由は三重県亀山市の関西線の関駅のほうが先にできていた(国鉄買収前の関西鉄道時代の1890年。対する国鉄越美南線の美濃関駅こと現・長良川鉄道の関駅が出来たのは1923年)ため。

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