これまでハこの親さまへでるまでハ わがからだあハわがものなると
をもていたこゝろちがいやこのたびハ 親さまよりのをしへをきいて
はつめしてしんじつこゝろまことふと おもうこゝろハかなゑのこらず
かりものハめへうるをいとぬくみいと かハつなぎいにしんのほねなる
のみくいやでいりなるもいきなるも これみなかみのかりものなるぞ
このことをうたがうものハさらになし これうたがへバごりやくうすし
かりものをまことしんじつおもうなら なにかなハんとゆう事ハなし
このやしきにんげんはじめもとのじば こゝハこのよのをやざとなるぞ
このよふのもとのやしきのいんねんで もとのどふぐをむまれござるで
それをばなみすましたまへ四十 五年いぜんにあまくだりあり
にち/\にをはなしありたその事を くハしくふでにしゆるするなり
にんげんのいちのどふぐハかめなると しやちほことふこれみのうちへ
これよりも九をく九まんと九千人 九百九十九人こかずを
このじばで三日三よさにやどしこみ 三年三月とゞまりありて
これよりな大和のくにのならはせの 七りのあいだ七日かゝりて
うみをろしのこるやまとハ四日にて うみをろしありこれでかみがた
やましろにいがか八ちいとさんが(ご)くに 十九日にてうみをろしあり
そのあと八四十五日ほかなるの のこるくに/\゛うみをろしあり
これゆへに七十五日をびやちう うみをろしたるじば八みや/\
にんげん八五ぶからむまれ五ぶ/\と せへじんをしてさんずんにて八
はてましていざなぎさま八これにてぞ をすぎましますこのあとなる八
いざなみのみことさまなりそのはらに いちどをしゑたこのしゆごふで
またをやにもとのにんじゆやとりこみ とふつきたちた事なるならバ
このにんも五ぶからむまれ五ぶ/\と せゑじんをしてさんずん五ぶで
はてましてまたもやをなしたいないに もとのにんじゆさんどやどりた
このものも五ぶからむまれだん/\と 四すんになりてまたはてました
そのときにいざなみさまもよろこんで にいこりわろてもふこれから八
五しやくの人に八なるとおぼしめし をかくれましたそのねんげん八
このねん八九十九年のあいだなり 三どながらも九十九年や
つづく

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