『よろづよのせかい一れつみはらせど むねのわかりたものはない』
〔世界万国すべてを見晴らしてみても、親神の心の内を理解しているものは誰一人としていないであろう〕
『そのはずやといてきかしたことハない しらぬがむりでハないわいな』
〔それもそのはずで、今までに一度も本真実を説いて聞かしたことがないのであるから、誰も知らないのは無理ではないであろう〕
『このたびはかみがおもてへあらわれて なにかいさいをとききかす』
〔この度(天保九年十月二十六日)は、親神が直々にこの世に顕れて教祖(おやさま)の口を通して、すべての真実(天の理)を詳しく説いて聞かせることにしよう〕
『このところやまとのぢばのかみがたと いうていれどももとしらぬ』
〔このところ(天理の親里)を大和のぢばの神の館というているが、その元(元の理)というのは誰も知らないであろう〕
『このもとをくわしくきいたことならバ いかなものでもこいしなる』
〔この元の話(元の理)を詳しく聞いたことならば、いかなるものでも恋しくてたまらなくなるだろう〕
『ききたくバたづねくるならいうてきかす よろづいさいのもとなるを』
〔その元の真実の話を聞きたければ、このおぢばにたずねてくるがよい。そうしたならば、すべての元の真実の話(天の理)を詳しく説いてきかしてやろう〕
『かみがでてなにかいさいをとくならバ せかい一れついさむなり』
〔親神が表(この世界)に実際に現れて様々な真実を説いて聞かせたことならば、世界のすべての人々は心が喜び勇んでくるであろう〕
『一れつにはやくたすけをいそぐから せかいのこころもいさめかけ』
〔すべての人々を早く救け上げることを急いでいるから、世界中の人々もその親神の心を受け取って感謝と喜びの心になって勇んで通ってくれるようになってもらいたい〕
『なむてんりおうのみこと よし よし』

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