05.036
いまゝでハいかなるほふとゆうたとて もふこれからハほふハきかんで
05.037
これまてハゑださきにてわほふなぞと をしへてあれどさきをみていよ
05.038
にほんにハいまゝでなにもしらいでも これからさきのみちをたのしゆめ
05.039
ほふやとてたれがするとハをもうなよ このよ初た神のなす事
05.040
どのよふなむつかし事とゆうたとて 神がしんちつうけとりたなら
05.041
いまゝでハからやにほんとゆうたれど これからさきハにほんばかりや
05.042
ゑださきハをふきにみへてあかんもの かまへばをれるさきをみていよ
05.043
もとなるハちいさいよふでねがえらい とのよな事も元をしるなり
05.044
ぢつやとてほふがへらいとをもうなよ こゝろのまことこれがしんぢつ
05.045
にんけんハあざないものであるからに めづらし事をほふなぞとゆう
訳)「今まではどんな法(法術)と言っても、これからは法は効かない。これまでは枝先では法なぞと教えてあるけれども、先(将来)を見ていよ。{にほん}には〈法のようなものはまだ〉何も知らなくても、これから先の道〈には、法よりすぐれたものがあること〉を楽しんでいよ。〈一体〉法といっても誰が〈法によってたすけを〉するかなど考えなくてもよい。この世初めた神がするのである。〈それ故このたび{こふき}によるたすけでは〉どんなに難しいことといっても、神が〈たすけを取次ぐ者の〉真実を受けとったなら〈できて行く〉。今までは{から}や{にほん}と言って来たけれど、これから先(将来)は{にほん}ばかりである。枝先は〈葉が繁って〉大きく見えるけれど、手を出すと折れる(案外弱い)。これから先をみていよ。元なるものは小さいようであるが、根であるからしっかりしている。どんなことでも元を知ることが大事だ。術とか法とかいうものがえらいものだと思うな。心の誠、これが真実であり真の術である。〈それを〉人間は浅はかであるから、物
珍しい事を法なぞと言〈って、そのまねをしようと思〉うのだ。」(〔おふでさき通訳〕芹澤茂著 天理教道友社刊参照)

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