親神は、元初りに当り、親しく、道具、雛型に入り込み、十全の守護をもつて、この世人間を造り、恆にかわることなく、身の内一切を貸して、その自由を守護し、又、生活の資料として、立毛をはじめとし、万一切を恵まれている。
その守護の理は、これに、神名を配して、説きわけられている。
くにとこたちのみこと 人間身の内の眼うるおい、世界では水の守護の理。
をもたりのみこと 人間身の内のぬくみ、世界では火の守護の理。
くにさづちのみこと 人間身の内の女一の道具、皮つなぎ、世界では万つなぎの守護の理。
月よみのみこと 人間身の内の男一の道具、骨つっぱり、世界では万つっぱりの守護の理。
くもよみのみこと 人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気上げ下げの守護の理。
かしこねのみこと 人間身の内の息吹き分け、世界では風の守護の理。
たいしよく天のみこと 出産の時、親と子の胎縁を切り、出直の時、息を引きとる世話、世界では切ること一切の守護の理。
をふとのべのみこと 出産の時、親の胎内から子を引き出す世話、世界では引き出し一切の守護の理。
いざなぎのみこと 男雛型・種の理。
いざなみのみこと 女雛型・苗代の理。
即ち、親神天理王命の、この十全の守護によつて、人間をはじめとし、万物は、皆、その生成を遂げている。
(天理教教典第四章 天理王命 より)

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