「胡蝶の夢」、文庫版の全4巻を漸くのことで読み終えました。文庫本の小さい文字を読むのは苦行に近いのです。でも、松本良順、司馬凌海、更に関寛斎の魅力もあって、久しぶりに歴史小説を堪能しました。
期待していた司馬凌海の名古屋での記述はごく僅かで、
「明治九年−愛知県に招聘され、名古屋に移った。県立病院の医学教師となったが、一年で契約切れとなった。・・・そのあとしばらく名古屋の市中で開業したが、得た金はすべて花町街で蕩尽し、月ごとに借金がかさんだ。・・・」
とのほか、書生として住み込んでいた後藤新平の回顧談が引用されている程度で、好生館病院や横井信之のことは残念ながら出てきませんでした。
司馬凌海については少し書いたことがあります。
http://silver.ap.teacup.com/nabeya-cho/166.html
http://silver.ap.teacup.com/nabeya-cho/174.html

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