4月28日に、本年度第1回の那珂市の勉強会を開催し、新3級指導士14名も含めて、約45名が参加しました。寝てする体操をしたので、まるで避難所のような感じでした(笑)。
4月は地震災害の影響で、体操教室は3割ぐらいしか開催できませんでしたが、教室で2回指導補助をした新3級指導士がいました。
まず、余震が続いているので、地震時に慌てないよう徹底するため、那珂市独自に地震時行動マニュアルを作り、勉強会の最初に皆で共有しました。なお、地震時の行動は、体操教室の環境により少し異なると思うので、研修員が予め体操教室を回り、体操教室の地震時対応の観点からのリスク等も調査しました。
次に、実技練習は寝てする体操をしました。まず、講師が実技のポイント説明・模範演技をして、次に、4つの小グループに分けて、研修員がとりまとめで、全員が指導練習をやり、皆から多くのコメントがでて、新旧指導士は互いに刺激しあい、有意義な勉強会になりました。
以下に、参考のため当日配布した資料を転載します。
「那珂市シルバーリハビリ体操時の地震時行動マニュアル」
茨城県では、余震が続いており、指導中に大きな地震が起こる可能性は極めて大きいので、地震時に指導士が慌てずに適切な行動をとることは極めて重要です。
そこで、地震時行動マニュアルを作成して、那珂市の指導士で共有したいと思います。
地震時の行動は、体操教室の環境により少し異なると思いますが、一般的な注意事項を記載します。ひだまりのように施設内に職員がいる教室では、初期行動の後の避難などは職員の指示に従いますが、自主教室では指導を続けるか避難するかは地震の規模により指導士の判断になります。
(1)事前準備
1.非常口、室内のリスク(倒れやすいもの、窓ガラス、天井の蛍光灯等)、避難場所などを確認しておく。歩行困難な方は非常口の近くで体操するようにする。
2.避難口を確保するため、出入口を少し開けておく。平常の終了時の鍵の閉め忘れに注意すること。
3.地震時の責任者(指揮者)、人員確認係、出入口の鍵の開閉係、誘導時の先頭(指揮者)と最後尾の指導士などを予め決めておく。
(2)地震時初期行動
1.グラッときたらすぐに指導をやめて少し待つ。通常1分ぐらいで収まるはず。
2.冷静に参加者に声をかけ、床に座ってもらう。
起立の体操ならその場にゆっくり座る。椅子での体操なら椅子からゆっくり下りて椅子を掴んでおく。床や寝ての体操なら安定した姿勢で座る。必要に応じて指導士が補助する。
3.タオルなどで頭を保護する。
4.揺れが収まり、余裕ができたら椅子から離れ、窓ガラスの前などの危険な場所からゆっくり移動させ、非常口の近くで手をつないで座ってもう少し待つ。
(3)避難(施設内職員がいる場合には職員の指示に従う)
1.避難が必要と判断したら、人員を確認し、タオルなどで頭を保護する。
2.予め設定した避難場所に誘導する(先頭と最後尾の指導士を決めておく)。
3.避難場所に誘導して人員を確認する。
4.責任者は被害の状況を会長に連絡する。
先日、那珂市の体操教室を回り、地震時の対応の観点から教室の状況をまとめました。その調査結果を資料に載せましたので参考にしてください。
また、5月の指導時に、本マニュアルに従い地震時対応の訓練をするといいと思います。


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