先日、阿蘇で「カルデラ・スーパーマラソン」があった。
50キロと100キロの2コースあり、多くの参加者が完走目指し早朝からスタート。私はゴール地点でPA(音響)さんのお手伝い。ゴールに入ってくるランナー達は、とても今100キロ走ってきたとは思えない様な足取りと、その何ものにも変え難い達成感を浮かべた満面の笑顔でテープを切る。足を引きずりながら苦痛の表情でゴールする者もいる。まさに「満身創痍」であるにもかかわらず、ただひたすら自分と戦いゴールを目指してきたランナーたちの表情は、苦痛の表情の中にもどこか達成感や己に勝った様な、何か言葉に出来ないものを確実に「自分の中に得た」と言うような何とも良い表情をしているのに気付く。それと同時に、自分がちょっと恥ずかしいような、自分はこの人たちに負けてるなぁ・・・という気持ちになった。ゴールしたランナー達が、とても大きく見えた。正直、うらやましかった。
いつか参加してみようかな・・なんて、密かに考えてみたり。完走出来た時のあの感動は、いつか味わってみたい。自分もあんな表情が出来るんだろうか?過酷な自分との戦いを制した者だけが出来る表情なんだろうな。
なんか、とても良いものを見せてもらった気がする。ちょっと元気になった気がする。パワーを分けてもらった気がする。
・・・あれ?俺は与える側の人間じゃなかったっけ?いつからこっちにいる?向こう側の人間だったつもりなのに・・・目に見えない何かを与えるのが俺の仕事なのに、俺は何やってんだろ、こんなところで立ち止まって・・・・。なーんて考えたりね。ゴールのあの瞬間だけで、見てる人にこれだけ伝えられるって凄いな。それだけのものと戦って来たからだろうね。甘えてる自分に、ちょっと反省。
まぁ、とにかく感動したのだ。ウルウルしたのだ。
良いもの見せてもらいました!