平成15年12月に国立病院を定年退職後、約40年ぶりに生まれ故郷(高知市鏡)にもどり、集落の人々と交流しながら、無(減)農薬・有機栽培の野菜・果樹つくり、美食の探求などに試行錯誤で挑戦中(現在77歳の後期高齢者)
また、おんちゃんの作った野菜や果樹、山菜を直売店・鏡むらの店に出荷し、微力ながら、地産地消に貢献中!
高知市鏡(旧鏡村)は、高知市の北部に位置し、高知市の水瓶鏡ダムを抱える面積60.06kuの山村地域ですが、高知市中心部より車で30分で来ることができる大変街に近い田舎です。
地形は平坦地がきわめて少なく、標高20〜900mの山々が連なり、15〜40度の急傾斜地が全体の95%を占めています。そして耕作面積は少なく林野率は87%に及んでいます。
気候は年平均気温は15℃前後と比較的温暖多雨で植物の生育には適していますが、山間部で日照時間が短いため、主要農作物の収穫量は少ない反面、わらび、ゼンマイ、イタドリなどの山菜はもとより、たくさんの珍しい山野草なども見られます。
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2008/2/28
今日は、おんちゃんの隣人が農道に生コンを入れるということになり、手伝うこととなった。田舎には、まだ「結い」というしきたりがあり、今日おんちゃんが手伝う代わりに、おんちゃんの農道に生コンを入れてもらうときには手伝ってもらい、互いに協力支合っている。
以前は村が、土建業者に依頼して、すべて仕上げてくれていたが、今では、生コンだけ支給され、あとの舗装の労力は地元の者がやらなければならなくなり、次第に予算が削られてきている。
生コンを運ぶ業者は、舗装工事に従事する者が若くて多いと、早く終わるので喜ぶが、少人数の年寄りばかりだと、「死にかかりがやりゆうきに、こじゃんと作業が遅いねや!」と冗談にきつい悪口を言われる。
おんちゃん達もこの業者に負けじと、そうも若くはないが「ワカイシじゃき、今日は早いぜよ!」と先制パンチをかますなど愉快な会話の中で作業が進む。

地区の住民6名で、半日かけて100mほどの舗装が完了した。「俺たち、あと10年したらこんなことはできるんじゃろうか?」という声も聞こえ、急速に進む田舎の過疎化と老齢化は深刻だ。
そういう問題点はあるが、色々な話をしながらワイワイがやがやと今を結構呑気に生きているのが田舎の良いところ。

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2008/2/25
チョコの子供・ボンも勇敢にイノシシに挑む犬だが、つながれているボンを見てみて驚いた。また、左の腰のあたりに怪我がをしている。
そのとき、ここのおばちゃんが帰ってきたので、ことの成り行きを聞いてみた。
ボンは雄のためか血気盛んで、親のチョコのようにイノシシを見つけたら、イノシシの周囲をぐるぐる回り、イノシシを疲れさせ攪乱するが、チョコは若さ故か、すぐイノシシに飛びかかる傾向があり、イノシシの牙にやられたとのことだ。
イノシシの牙にやられてぱっくりと傷口が開き、縫合したそうで、今期三度目の負傷だ。ボンに「イノシシを襲うときは、やられんように気をつけよ!!」と諭したがわかっただろうか?
それでも、絆創膏をつけたままで、ほとんど毎日のように一家でイノシシ猟にいっている。たいしたものだ。


このボンはおんちゃんの寝ている部屋の前で夜通しガードしてくれたことが、今まで5回ほどある。夜中に「かまんきに、もう帰りや!」といっても帰ろうとしない。
どうもそのときは、よぼよぼのおんちゃんを一人にしたらいかん!と思ってくれたらしい。実に忠義な犬でチョコと違って真っ正直だ。

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2008/2/23

大きく育っていたレタスを取りに行ったら、写真のように腐っている。レタスは暑さには弱いが、寒に強くて凍っても大丈夫だと野菜作りの本に書いてあるが、成長して大きくなってしまってから、零下の気温が続き、凍っている状態が続くとダメなようだ。
つまり、おんちゃんみたいにお年を召すと体力がなくなるので、それ相当の暖を取らないといけないということらしい。
近所の野菜作りの達人に聞いてみると、枯れたのは病気ではなくて寒のためだという診断。今の時期だとトンネル栽培とか寒冷紗をかけておけば良いとのドバイス。
こんな失敗を相変わらず続けている野菜作り三年目のおんちゃんである。

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2008/2/22
おんちゃんのような年寄りには贅沢は禁物だから、色々と安い物を探すのに気を配る。いま、鮮魚類でトビウオも安い。例によって「とさのさと」に寄ってみると、大きめのトビウオが売られている。日によって値段に変動があり高いときは400円以上だが今日は一匹280円也。これなら貧乏人も買える!

早速、刺身にしたが、一人で食べるにはかなりの量だ。もちろん刺身のケンは我が家でとれた無農薬野菜を使用する。
このトビウオのお造りは冷蔵庫に入れておき、温泉RIOへ行ってから、ポカポカの体で食べるが最高の気分!


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2008/2/19

おんちゃんの住んでいる集落では、会合が頻繁にある。今日は地区委員会で、主な議題は自治会費の額を決定するのが目的。
おんちゃんは田舎に住み始めて、4年ぐらいになるがやっと田舎のペースなり、仕組みがわかり始めた。しかし、今でもそうだが、なぜ?なぜ?と思うことが、多くある。
自治会費の額の決定だが、普通は町内会費などは一律、月300円前後であるが、田舎では異なる。点数割りといって、1点が8,150円、2点が11,300円、3点が14,450円(いずれも年額)となっており、生活の状況が苦しい人ほど点数が低い仕組みになっている。
このように、弱い立場の人に配慮するのはわからないわけでもないが、何かややこしい。それに、その世帯の状況が正確に把握できるものでもないのに、アバウトに決定する不思議な仕組みだ。
一般の町内会費と比べると、かなり高いがそれなりの理由がある。おんちゃんの集落には地福寺というお寺と新宮神社という神社があり、これらは地区で維持・管理しなければならないがかなりの額になる。お寺やお宮は集落になくてはならないものとして昔から住民にとけ込んでおり、また、信仰心も厚くモラルの向上にも寄与している。
また、立派な集会所もあり、その管理・維持にも費用がかかる。鏡村の時は村から補助が出ていたが、高知市に統合されて、補助もカットされた。
あれやこれやで、おんちゃんなりに田舎の自治も少しわかりはじめてきた。

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