楽しい秋も終盤にさしかかりつつある時代。
ハロウィンも終わって、もう11月ってどういうことだ?
ハロウィンといえば、いつからそんなにメジャーな行事となった?
私が子供の頃なんか、「西洋の怪しい儀式」程度の認識・・・
そんな程度の認識であったとしても、あればまだしも、
一部の人以外全く知らない行事だったはずだ。
幼少時、10月に近所の農家へ、
食用ではない大きなカボチャをいただきに行くと、
そんなもので何するんだい?と尋ねられた。
これでランタンを作ると言うと、
ほうそりゃ面白そうだね出来たら見せておくれ、と言われ、
喜んで作って(かなりの力作業なので父が作って)見せに回ったものだ。
なのに今はなんだ?ねぇ。
今の職場は、外資系ということも関係するのかしないのかは知らんが、
先週末、まぁ盛大にやってたな。
営業以外は、一日中仮装・・・いや、ありゃコスプレだ。
先週金曜朝に出勤してみると、いつも真面目な偉い方々が、
囚人やら落ち武者やらドラキュラやらゾンビになっていて、
頭にナイフや矢が刺さり血を流したまま、ふつーにPCの前に座って
「おはようございます」と挨拶を返すのだが、
修行が足りないせいか、立ち止まりガン見してしまう私であった。
一緒にやらないかと言われても、こっちは準備がない。
すると、カボチャの着ぐるみと、女医セット一式を持ってきたので、
カボチャに手を伸ばすと「No!」と言われ、白衣と聴診器を渡される。
どうせやるなら外科がいいなぁと思った。
女の子は色々なキャラになってて可愛いのでまぁ普通だったのだが、
男性の仮装はヘンで実に面白い。
メイクも力が入っており、目の下を黒くしたドラキュラさんが、
そのままコンビニとかに出かけてしまうのだ。
変身願望って、男性の方が強いのかもしれないな・・・と思った。
家に帰れば帰ったで、早く帰った夫が完全武装して銃を構えている。
一緒にやろう!と言うそばから銃を奪い取り、
軽く引き金を引いたつもりだったが相当な数の弾が当たってた。
自分以外の何かにそんなになりたいか!と一喝すれば、
これが自分自身そのものだと開き直る。
駅前の交番から電話がかかってくる日も近いのかもしれない。
さて、そんなへんなハロウィンも終わり、
紅玉の時代も終わりに向かいつつあり、寂しいよわたくしは。
アップルパイもいただいてないじゃないか。
それでも、
そうして嘆きながらも、
普通に丁度いい忙しい日々を送っているのは皆多分同じだろう。
いいや俺は、いいえあたしは、普通よりちょっと大変なのだけど・・・
と、私も、皆も、多分そう思っているんだろうな。
昨日業務中、すぐ隣にいる上司から
「いんど・・・・
どいつ・・・
つみき・・・・・」
と、突然リンクが飛んで来た。
「???・・・き・・つね?」
「ねずみ」
「み・・・みみ!」
「みみず」
「ず・・・・」
「ず・・・?」
「ず・・・逗子?」
「逗子w 流れ読めよ!・・・しまうま」
「何わけわかんないことを!いんど始まりじゃないですかっ!
・・・まんとひひ・・・って何やってんですかww」
「仕事しろよw」
「してますって!つうか、だめでしょうこういうの!」
「だめだよ本当は、画面隠せよ。」
「・・・戻ります」
「真面目に仕事しろよ」
ね?
疲れているのは自分だけではないようだ。
でも、先日友人と飲んだ際、友人がいい事言った。
「飲まなきゃやってられねーな!って言いながら飲むのってさ、
酒に失礼だよな。
酒飲んだら、飲んだ分だけ幸せになんなきゃさ。
そう思わない?」
いきなり飲み方の話なんてする奴じゃなかったので、
少々驚いたが、それでも、そんなセリフが出てくるだけ、
まぁ人生いろいろあるんだろう、と思って、
そうだよなー、と返事をしておいた。
私は、基本お酒を飲んだら楽しくなるメンバーとしか飲まないので、
彼の言っていた言葉の裏の、
本当は勘弁してほしい諸々までは理解できなかったけれど、
その、勘弁してほしい諸々を避けることは出来ないかな?
と、私なんぞは思う。
もしくは、
勘弁してほしい諸々を受け入れ楽しむことが出来はしないかな?と。
楽しむと言うと語弊があるやも知れんが、
意志を持って流れてゆくって時代もあってもいいのかもしれない。
どうしても抗えない流れには・・・。
そんなこんなで何とか素敵な友人達のおかげで過ごせていた秋のある日、
四半世紀以上を共にしてきた友人から、
「12月から渡米します」
のメールが。
あー、もうこれで何人目だ?
しかも、皆帰ってくる予定が無い。
「ぎりぎり間に合うみたいだから、コンサートに来て」
と返すと、
日本にいる限りは、必ず来るから・・・と返してくれた。
急に、
何故だが急に寒くなったような気がして、
すっかり治りつつある風邪がぶり返しそうな気配すらして、
思わず今日出かける時にフライトジャケットに手が伸びてしまったよ。
冬も、早く来そうだ。
スクーターで出かけるのすら、ちょっと躊躇するような、
そんな季節が来るのだね。
歌うことだけが楽しみになる、これからの冬籠りな季節は、
喉をいたわらなくては、なりません。