7月の終わり頃、鵜飼さんの「AUAU」のブログで「活字の浅野屋」の紹介がされていた。場所は、「覚王山アパート」とある。「覚王山アパート」って、一体なんだろうと思っていた。
8月の終わり頃、日泰寺の縁日の日に、鶴本さんと覚王山を歩く機会があった。千体地蔵堂で壁にびっしり並べられたお地蔵さんを拝んだり、弘法堂で伊藤万蔵寄進の石造物を確認したりしたあと、鶴本さんが「覚王山アパート」を知っているというので案内してもらった。
「覚王山アパート」というのは、古き良き時代の趣き溢れる外観の昭和時代のアパート(築40年程)を改装し、店子達が共同利用している場だ。商店街振興組合による町おこしのイベントや空き店舗対策の取り組みの成果の一つであり、2003年4月にオープンしたそうだから、すでに3年半がたつ。
アパートの中では、オリジナリティあふれる若手作家の作品が所狭しと並べられている。2階を歩くと床がきしむ。柱や壁、はりにも“手作り”が並ぶ。雑貨や万華鏡、針金細工など手作りをモットーとする作品たちだ。むろん販売されている。各店舗の間は壁で仕切らず、すべての空間をつなげている。まさに共同空間という感じである。
覚王山アパートのHP URL
http://www.kakuozan.com/apartment/
日泰寺参道から「覚王山アパート」への入口のところに、細長い3階建てのビルが立っている。その前はイラン人のやっている絨毯屋さんだ。ビルの1階にガレージを改造して作った店がある。「メルクル」というチーズ屋さんである。
庄司さんという若い女性が取り仕切っている。席数は少ないが、店内には、喫茶コーナーもある。ここでレアチーズケーキをいただいた。絶品。覚王山プリンというのもあり、よもぎ豆腐ときな粉クリームの取り合わせだそうだ。成分未調整の特製牛乳というのもある。一口目は乳脂肪が濃厚、あとはさらさらという牛乳。
店内には、フランス、オランダ、イタリアなどからの輸入チーズや輸入ハチミツ瓶詰めが並ぶ。ヤギのチーズや濃厚なゴーダチーズもある。是非一度、「覚王山アパート」とともに「メルクル」に行ってレアチーズケーキを賞味してみてください。

日泰寺参道の屋台。

縁日の日に開堂する「千体地蔵堂」。

「千体地蔵堂」の内部。

弘法堂の伊藤万蔵寄進石造物。

「覚王山アパート」と鶴ちゃん。

「覚王山アパート」2階の針金細工「八百魚」。

針金細工「八百魚」の天井からつり下げられたオブジェ。

こんな作品も飾られている。

チーズの「メルクル」。右の小道の先に「覚王山アパート」。

レアチーズケーキとアイスコーヒー。

オランダ産ゴーダチーズ。濃厚でおいしい。

フランス産カマンベールチーズ。くせがない。

フランス産山羊乳のビグルダン・シェーブル・フェルミエ・アグリ・ビオ。独特のくせのある風味だがやみつきになりそう。

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