ステージアに乗り換えた。
東北行もスイスイ。
約1キロ先のコンビニに行く秋の陽射しがこぼれる午前中。
あぁ〜このままどこかにドライブしたいなぁ〜
そう思ってしまう。
デリカの時はパワステでも、タイヤが太いから少し疲れる。
仕事然とした車だった。
千葉で仕事をしていた時だ。
同じ年の部下がいた。
彼は相当な車好きで、仕事(ショッピングセンター)が9時ごろ終わり、何処かで食事をすると、そのまま房総の南端まで毎晩ドライブをしていた。酒の呑めない男だったからそれが可能だったのだが・・・。
帰りは深夜の1〜2時ごろ。
かといって仕事に支障があるわけでもなかった。
その頃ボクは釣りを始めて3年目ぐらいだった。
ダットサン4WDで房総の湖水を廻っていた。
しかし、夜は彼女と酒を呑んだあと近所の埠頭に出かけて行き、湾の対岸に見える東京の夜景を見ていた。彼女は毎回違っていた。
その頃(28歳ごろ)ボクは少しばかり辛い恋愛をしていた。
年上の既婚者だった。
彼女は半年後に離婚をし、少しボクと暮らした。
だが、ボクは、その束縛から逃れるように毎晩いろんな女性と夜の埠頭に出かけて行った。そして遠くに輝く東京の夜景を眺めていた。
東京に戻りたい・・・
そればかりを考えていた。
島根に行く2年前のことだ。島根は彼女の実家だった。
夜車を運転していると、佐賀県あたりと種子島・・・韓国に橋か地下トンネルででも繋がっていたらな・・・と妄想が膨らむ。
街で少し酒を呑み、彼女と別れる。
ふと、そのまま車を南下させ、そのまま韓国に入りモンゴルなども抜けてローマまで行こうか・・・
だが、その妄想は、かつて対岸の東京の夜景を見ていた時のように、自己を卑小させる行為に他ならない。
あの頃は希望でも、今は逃避なのかなぁ〜
でも、繋がっていたら面白いだろうなぁ〜。
愛の逃避行!・・・憧れの言葉 どう?ミナね〜さん! 笑