同窓会顛末・・・記。
10年前に大々的に同窓会を開催した。
ボクは独立1年目のどうにも食えない怪しい冬である。
焼きモノや、などと公言できず、職業的には後ろ向きだった。
会場もホールだったので、そんなに突っ込んだ話をするほどでもなかった。
そう女性達だ。
当時は40歳。
意外にも、みんな光り輝いていた。
仕事に疲れ始めた男達よりも・・・。
陳腐な言い方だが、家庭、生活全般への自信のようなものを感じ取れた。
守るべき何者かを持っている強さと言うのか。
つまり、誰もが美しかったのである。
それから10年後だ。
あのころぱっとしなかった・・・その女性達はどうだったのか?
あの頃とは中学時代である。
当時目立たなかった子、という意味だよね?
中学時代は心身ともに不安定な時期だった。
何かを確立する時期ではない。
今回の印象は・・・なんと言ったらいいのだろうか?
10年前の輝きを超えて、中学時代・・・思春期へ逆戻りしている、というのかな・・・。
オバサンだの、老いだのと違う世界にいるというのか・・・。
顔にかすかに老いは混じり始めたものの、みんな若かったよ・・・。
番長Sからひまつり直前に電話があった、と書いた。
ある意味人生の落ち着くべき場所・・・諦観と言ってもいいだろうか、その場所から四方を眺めてみると、懐かしい友の顔が浮かんでくる・・・そういうことなのではないのかな。
男も女もね。
だから、今の仕事について熱弁を振るうわけでもなく、過去の検証で笑いながら、まったりとタユタイながら呑んでいたよ。
唯一職業柄、今回はボクの話が多かったよ。
ひまつり、匠のまつりなども定着してきたから、さりげなく会場に来てくれている人が大勢いた。
たぶん、顔のギャップに帰ってしまったのだろうと笑い話になった。
あるいはバックヤードの大酒飲み達におそれをなして・・・。笑
記憶とは拙い物だ。
だが、顔をあわせていると鮮やかに蘇る光景がある。
それに気が付くのは、宴が終わり、帰路につく時だったりする・・・。
中学時代のあの頃の笑顔とさっきの焼酎を飲んでいた彼女の笑顔がようやく一致した。
今度会えるのはいつの事だろうか・・・。
ボクタチハ恥じる事も臆する事もないんだよ。
生きながら学んでゆくだけだよ・・・。