空高く晴れ

2021/10/24 | 投稿者: Maysico


今日は友人の命日。一年が過ぎた。

この世に生きるご家族にとっては、忘れられない日であると同時に、つらい記憶を蘇らせることにもなるだろう。
一年などまだ時間が経ったとはいえない、ささやかな日々の積み重ねに過ぎないのだから。

奥様と共に、私の音楽活動を全身全霊で応援してくれた。
かつて、あるFM番組のリスナー人気投票で2位を獲得できたのは、彼が一生懸命かき集めてくれた組織票のおかげ。
自分の実力でないことはよくわかった。
番組パーソナリティが、『インスト曲としては快挙、いい感じですね〜』と紹介してくれたときは、素直に嬉しかった。

地方での公演の際も、(どうやって口説いて連れてきたのだろう)という知り合いをアテンドして会場に現れ、嬉しい驚きをくれた。

美味しいものが好きで、時にはふたり、時には友人と呑み、食べ、語らった場所はどこもサイコーだった。

いつもカラカラと笑う反面、涙もろく。

「ちょっと話があるんだけど、今日時間ある?」と呼ばれて食事に行き、病気だと打ち明けられた。
早期に見つかったから、大丈夫!と明るく言っていたが、その後の長い歳月、実はなぜか一抹の不安があった。
それだけに、届いたメッセージの送信元を見たとき、もしやと同時にやはりとも。

コロナ禍にボディーブロウを受け、自分の生活、仕事も坂道を転げ落ち、悪戦苦闘の毎日でもある。
多くの人に、助けられ救われてきたが、自分の非力さゆえ、なかなか問題を解決することができない。
一気に解決は無理だから、計画のもとに一歩一歩歩んできた。
が、それでもなかなか思うように物事は進まない。

故郷をわざわざ離れ、無理をして上京して今自分はここにいる。
なのに、いったい何をしているのだろう、何のために生きているのだろう?
自分探しなどもっともニガテ(笑)、頑張るしかないと生きてきたが、気づけば確実に60歳が見えてきた。
皮肉なことに、突然コロナ禍が(一時的に)一気に解消し、世の中がさあこれからまた再開だ!という気運に満ちたこの時期に、自分の悶々は激しくなっていた。
しかし、ついにそんな気持ちを払拭する些細なことがやってきた。
移動中の電車内、本ばかり読んでいた二年近く。
車窓に広がる青空を見ていたら、突然たまには音楽を聴かなきゃ、と久しぶりにスマホのアイコンをタップした。
選んだのはEarth Wind & Fire。
まずはDevotion。献身、か。
次はCan't Hide Love、次はReasons。
もう滂沱の涙!!
とどめはSing A Song!!
右チャンネルセンターの位相に、好きすぎるアル・マッケイのカッティングがいる。
左には、好きすぎる亡きドン・マイリクスのリリカルで美しすぎるアルトソロがいる。
自分の悶々、ウロウロはこうして終了。
やればいいのだ。

よく、期待に応えたいと人は言う。
期待に応えるというプレッシャーに負けることも多いだろう。
あれだけ全身全霊で応援してくれた友に、せめて恩返しができるとすれば、そのことしかない。
期待に応えることは、とても楽しいこと。
そう気づかせてくれたのは、天高く青空の居住地にいる友だったのだろう。
今日も見事な晴れ。
本当にどこまでも晴れオトコ!!
ありがとう。安らかに。




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