1999年10月17日(日)
さあ、きょう一日はスペイン最終日、地図を広げ作戦を立てる。タクシーで南に
下り先ずスペインの偉大な画家ピカソさんの美術館へ行き、そこから周辺の名所
を探検することにした^^フロントに頼んだタクシーに乗り込み、いざシュッパ
ーツ!!運ちゃんに地図を見せて「ピカソミュージアム?OK?」うなずく運ちゃ
ん^^安全運転でね^^
バルセロナの市街をしばらく疾走する、どこをどう走っているか不明。任せたよ
運ちゃん。三人は窓の外をキョロキョロ^^やがて美術館前に到着。赤レンガの
立派な建物、さすがピカソ美術館だ、さて入口は?しばらく探すが良く分らない、
地図を再確認する^^どうやら別の博物館らしい、あのバカ野郎、ピカソより遠
い場所へ降ろしやがった^^
「Mさん、ほら地図で見るとこの先の公園の向こう側にあるみたい」三人は地図
の本当のピカソ美術館に向かって歩く・・・無闇に徘徊して疲れるのも馬鹿らし
いから、こういう時は人に聞く^^「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」
(またかよ^^)と通りかかった男をつかまえ、地図を見せながら「ピカソミュ
ージアム?」すると、あっちだと教えてくれる「グラシアス^^ありがとう!」
チャンポンで御礼を言う^^ピカソ美術館は街並の中にあった^^
館内は日本人も含めた世界の観光客がゾロゾロと徘徊している、ピカソといえば
訳分らん抽象画を思い起こすが若い頃の線画は娼婦やそのパトロンとの交情の絵
だったり、素人でも分る描画だ。画家といっても所詮、喰う為なら春画みたいな
もんでも描く、世間に認められるまでは、喰うや喰わずの生活さ^^
「青い目の女」で有名なモジリアーニなんて、映画「モンパルナスの灯」を観た
けど死ぬまで認められず酒と女に溺れ、死ぬのを待つ画商の無慈悲な商魂^^
ゴッホ??最後は精神錯乱でなんとまあ37才でピストル自殺。
http://www.geocities.jp/twentyfirstnet/gogh/
今は「向日葵」の絵が数十億円?紳助の「お宝鑑定団」を観ていると絵画の裁定
価格に一喜一憂する持ち主^^馬鹿を言っては笑いを取る紳助ちゃん^^
難しい顔をして講釈をする古物商人、絵を描いた人間より高級な暮し振りに、
「ポンチ絵なんか描いてないで公務員になるとか銀行員になるなら大学へ行く費
用を出す」と庭先でバリカンで頭を刈っていた時の先代の明治生まれの祖父の痛
〜い言葉と人間社会の可笑しさを知る・・・・・・・・・・・・・・・・・。
◆
それでもピカソは立派だ^^92才の生涯、僕が思春期に憧れたセクシー女優のブ
リジット・バルド−との交友があったという^^人間、死んだらあかん、長生き
したもんの勝ち^^まあ、ボケたら最後だけど・・とめくるめく思いをしながら
ピカソ美術館を出た。また、地図を頼りにカテドラルへ向かう・・・
歩く途中で素晴らしいショウウインドウに出逢った^^ハムやサラミ、そして
ウイスキー等がガラス一面にびっしり埋め尽くされている。思わず、これらは
すべて僕のもの(笑^^)カメラショットをHに頼んだ^^


0