2007/4/21

何事もバランスが肝心だと思うので  
真面目にI.MAGiCを擁護する。ホントに?

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<本文とはあんまり関係ありません>

結論から言うと、ネットVRM界隈は自家中毒に陥ってるっぽい。
コレだけ立て続けに同じ形のものばかり出されると今まで「色違いであっても別の形式を作るぐらいの手間がかかり大変なのです。」みたいなアナウンスが嘘っぽく聞こえてしまいます。当時から素人的にみても「嘘つけ!」な感じでしたが、今この状況で逆に言いたくなります。

VRMチャレンジ日記 / 踏切設置編A より
例の“24枚”これほどの反響があった(余談だが、これほど皆が足並みを揃えて1つのコトに言及するのは、ネットVRM界隈の歴史でも稀ではあるまいか?)のは、多くの言及者の中に、明に暗に上引用の事柄があったからではないか、と思うワケで。


何を今更、と思われるかも知れないが、そもそもI.MAGiCが「色違いであっても別の形式を作るぐらいの手間がかかり大変なのです。」とアナウンスしてきたのは本当だろうか?というのが第一の疑問。
車体のカラーリングなどもポリゴンで構成されているため、単純にテクスチャーを塗り替えることで異なる車体色に変更するとはできません。

多分、上引用がそれの元ネタに当たるのだろう、と思うのだが、引用元を読めばわかるように、これは「車両自作ツールの提供は難しい」という文脈の中で出て来たものだ。無関係ではないにせよ、車両バリエーションを増やす際にこれが制約になる、という言明は、I.MAGiCからではなく、これを元にユーザー間の会話で言われるようになって、広まったものと理解している。

第二に、これはウソなのか、という疑問。この理屈を無制限にすべての車両形式に適用したら、それは当然ウソになるだろう。事実、C57はたやすくバリエーション展開されている(ように見える)。

が、これも文脈が失われた感があって、ボクの記憶が正しければ、上に引用したFAQが追加された背景には、会議室での「テクスチャを変更すれば塗色バリエーションは簡単なはずだ」というユーザーからの指摘があったように思う。おそらく、この質問者の前提知識としては、RailSimやTRAINZの昔のバージョンのように、箱型のポリゴンにテクスチャを貼るだけの車両モデルがあったのだろうと思う。

が、実際には、フライスルーカメラで車両内部を通過してみればわかるが、VRM3後期以降の車両モデルはそのような単純な作りにはなっておらず、ゆえに、I.MAGiCは上引用のような説明をした。これ自体はウソでも間違いでもない。が、あくまでもこれは、文脈的には“箱型車両の塗装境界をテクスチャでは変更できない”という話であって、すべてのVRM車両モデルに通じる話ではないはずだ。

そして、特に蒸気機関車はその形状からして、基本要素となるボディの周囲に各種装備を突起物として纏う構造であるから、明らかに箱型車両の塗色バリエーションとは次元のことなるものである。モデルの開発者が、基本ボディに追加部品を纏えるように然るべく設計しさえすれば、バリエーション展開がパーティションラインを異にする塗装違い車両のそれよりも簡単なのは、当然である。そして、これは鉄道車両全体からすれば、極めて例外的なことのように思う。

そういうワケなので、どうにもボクから見ると、C57のバリエーション展開にネガティブに反応する人の論理が理解できない。その気になれば蒸気機関車を単品売りのみにすることだって出来たのに、敢えてその基本形をシステムパッケージ(第6号)に収録したI.MAGiCのやり方は、むしろ誠意あるもの、と評価出来るのではないか。

VRM4規格の蒸気機関車に潜在的なニーズがあったのは自明で、単品パッケージにしてもそれなりに数は捌けたはずなのだ。システムパッケージにSLを収録してしまった以上、バリエーション展開の単品を買うのは、こだわりのマニア層に限定される。しかも6号は、これまた潜在的にニーズのあった、新型近郊電車や20系寝台客車を収録しているのだから、C57が入っていなくてもそれなりに売れたはずである。こう考えると、C57のバリエーション展開は、もう一儲け、というよりは、手間だけかかって回収率の低い“マニア向けサービス”の部類である可能性が高い。

まぁ、I.MAGiCの肩をもつ義理はないのだが、こういう見方も出来る、ということを書き残しておくことにする。まぁ、ミスリードする方が悪い(I.MAGiCのユーザー向けアナウンスがなっていない)という言い方も出来るし。ただ、それはあまりにもユーザーサイドの主体性放棄ではあると思うのだけれども。

*     *     *

プレミアムチケット24枚の件は、ボクも正直なところ「どうかなぁ」とは思うが、そもそもが“オマケ”の話なので、あまりガッつくのもどうか。

少なくとも「交換レートを下げれば売れる」「チケット封入数を増やせば売れる」「送料を下げれば売れる」等の言説は、要するに「マケてくれ」と言っているのと同じなので、子供が言うのはともかく、いい歳した大人が言うのは(素直に「マケてくれ」と言わないから余計に)どうにも外聞が悪い。大人の対応というのはもっと毅然としているべきで、I.MAGiCのストラテジが嫌な場合の最も賢明な選択肢は「黙って買わない」なんじゃないかと。

それでI.MAGiCが困窮しないのだとすれば、それはあなたの個人的なニーズに依存する話であって、少なくともVRMユーザー全体に訴えかけるほどの普遍性はないのだろう。会議室に書き込まれる“勢い”だけを見て我が意を得たり、と考えるのは、ちょっと保留した方がいい。アレでI.MAGiCが方針を変えるとも思えないので、傍から見ると、単に自制の効かなくなったクレーマーがVRMの評判を落としているだけっぽい。
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2007/4/22  4:51

投稿者:zio
>>ボクは優越感ゲームがしたいワケではありませんので、その点は誤解のないように。>zio殿
了解しました。

>>その知識をネットVRM界隈にシェアしてあげてください。
3DCGを業務としてやっているとは言え、日々進化する3DCG業界では、私の知識など極些細なものに過ぎません。やっていることもインダストリアルデザイン系の静止画ものなので、ゲーム用の3Dに関しては詳しくはわからないのが現状です。しかし、全く3DCGの経験が無い人から比べれば、それなりに最低限の知識はあると思いますので、こんなもので良ければシェアいたしましょう。あまり自信はないですがw。

私のメイン業務はCAD(2D&3D)の方なので、こっちはそれなりに自信があります。いつかレイアウターに対して、「こうした方が良いのでは」と提案したいとは思っています。CADライクとメーカーは謳っていますが、現役のCAD使いから見るとまだまだ初歩的なドローイングソフトレベルと感じていますので改善すべき点はたくさんあるように思えます。とは言え、本格的にCADの操作に近づいてしまったら、ついていけない人がきっと出てきてしまうでしょうから、バランスを見ながらということですね。(うむ。テーマに対してまとまった(?)。自画自賛w)

2007/4/21  7:51

投稿者:ghost
その件は知らないので何とも。>はやたま殿

つーか、いつもそうだけど、昔話をするなら中途半端な形ではなく、ちゃんと記録して公開しようよ。

ボクは優越感ゲームがしたいワケではありませんので、その点は誤解のないように。>zio殿

I.MAGiCの真意が何であれ、少なくないユーザーが違和感を覚えたのは事実であり、それを表明する習慣がついているのは良いことだと思います。

が、どうしてもネット上の議論(というほどではないかも知れませんが)は、一旦ある方向に走り出すと、結論ありきで行き過ぎる感がありますから、流れに敢えて逆らって冷や水をかける人も必要でしょう。ボクは“趣味的に”をそれを買って出ているだけで、議論のどちらか一方の方向性が正しいといった裁定をするつもりはまったくありません。

むしろ今回は、

http://the-rail-which-vibrates.at.webry.info/200704/article_2.html
http://blog.livedoor.jp/idobatakaigivrm3/archives/50709192.html

ボク以外にも、表現方法の差異はありますが、ユーザー側の過剰反応の方に対する違和感を表明している人もいるので、そういう意味ではネットVRM界隈は成熟してきているのだと思います。

3DCGがご本職だ、というのは吉報です。無理にお願いできることではないですが、その知識をネットVRM界隈にシェアしてあげてください。

多くの場合、クレーマー化というのは、最初に抱いた悪感情を消化するに足る知識がなく、それを自分で調べるつもりもなくて、感情だけのフィードバックループが発生して起こるものだと思っています。逆に言うと、適切な知識さえあれば回避できることも多いということです。

まぁ、皆が小賢しくなって揉め事ひとつ起こらないVRM界隈、というのもつまらないですが、エネルギーの無駄使いは避けたほうが賢明だと思いますので。

2007/4/21  4:43

投稿者:zio
なるほど。もう少し気楽に買える状況にしてくれと訴えることは、つまるところ、まけてくれと言っているのと同じですか。確かにそうかもしれませんね。
ghostさんのようにVRM界隈を永く眺め続けてきた訳ではない新参者にとっては、何か声を上げないとメーカー側にも届かないと思い、思ったことを書きなぐりましたが、まぁ無駄なことなんでしょうね。
「黙って買わない」のが究極的な戦法なのでしょうが、まだ達しえない領域です。笑ってやってください。

さて塗色違いの件ですが、一応3DCGも本職にしている立場から言わせていただくと、私はメーカー側を擁護します。車両のポリゴンが見えないのではっきりはしないのですが、VRM4の車両はテクスチャーよりもポリゴンペインティングの技法をメインとして使っているように見受けられます。これがリアルさの追求の為か、リアルタイムレンダリングという方式の枷なのかはわかりませんが手間はかかる手法です。ですから塗色違いに関して文句をつけるのは厳しいと感じます。

今回C57がバリエーションが多い件については、多分この技法をとれないからでしょう。3DCGでは黒・白・銀といった無彩色は表現が難しい。そこで今回のC57では黒を表現するために黒テクスチャーを下地に表面処理をしているからではないでしょうか。(とは言えあれだけ複雑な形状だとテクスチャーの数も相当あるはずですが)

メーカーがはっきりとはアナウンスしてくれない(まぁする必要もないのでしょうが)ので、実際のところは違っていたりするのかもしれませんが、とりあえず私はそう受け取っています。どうでもいいようなことですが、お耳汚しまで。

2007/4/21  1:56

投稿者:はやたま
そういえばV3の複線レール導入でももめた事ありますな。
あんときのほうがひどかったと思いますわ。

しかしまあ似たような事を繰り返すのがすっきりしないですわ。

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