SD・東京ぬりえ/hirochi氏

2007/11/22 | 投稿者: ghost

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2007参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

不思議なもので、鉄道模型シミュレーターレイアウトコンテストというヤツは、毎年必ず1作は「えっ、そういうのアリかよ!?」とそれまでの固定概念にズガンと一発を食らわせる(良い意味で)妙な作品が紛れ込んでいる。

拙稿レビューがある範囲で言えば、一昨年は45-50s氏の「海底探検」、昨年は漆黒氏の「春爛漫」がそれに当たる。今回は(少なくともボクの中では)hirochi氏の「SD・東京ぬりえ」が文句なしにそれだ。

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表題に「ぬりえ」とあり、かつ、それとそぐわぬ「東京」というキーワードに、いったい何なんだ!?と否応なく期待してビュワーを起動したのだが、そこに広がっていたのは期待以上の光景であった。このレイアウト、一部を除いて、すべてが地形造成とテクスチャーで表現されているのである。

そして、ある程度東京の景色がどのようなものか知っていれば、一見して奇妙なこれらの“無理矢理ストラクチャ”が、何を表現したものなのか、ちゃんとわかるから凄い。上掲の東京ドーム然り、VRM4第3号に部品として収録されているにもかかわらず敢えて同じ手法で再現された東京駅然り。

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この種のアプローチとしては、パッケージ限定レイアウトにおけるストラクチャの絶対的な不足を補う手段として、しおじ氏が得意としたものが知られているが、しおじ氏とて、パッケージ収録部品を敢えて地形で代替することはしていなかった。

然るにである。本作で走行している列車から鑑みるに、hirochi氏は、少なくないVRM4パッケージを確実に所有している。それでも敢えてこの手法を採用し、かつ、説得力のある表現に至ってしまっているところが極めてユニークである。

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これが、表現の極北を目指した確信犯的行為なのか、あるいは、巨大レイアウト造成に耐えきれない非力なPCにキレた末に至った凶行なのか、は作者ご本人のコメントを待たざるを得ないが、レイアウター画面で見ても楽しい、という意味において、まさに本作は「ぬりえ」を名実共に体現した語り継がれるべき名(迷?)作である。

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