2007/11/26

貨物列車で行こう!/漆黒氏  霊魂補完計画

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2007参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

同じ作者の前年度の作品同様に、ダイナミックな地形が独特の雄大さを醸し出している逸品である。

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ボクは、漆黒氏の昨年の作品を“サイバーパンク的”と評したのだが、本作は良い意味でその奇矯さが抜けて、安心して眺めることのできる風景になったように思う。事実、本線上の全編成が自動運転されていることもあって、この作品はついついフライスルーカメラでレイアウトをウロウロしながら、長時間眺めてしまう、そういう魅力がある。

その一方で、はて、漆黒氏はこのレイアウトのどこを見て欲しいとお考えなのだろうか?、と疑問に感じるのも、これまた事実である。ボクは、自作のリアル鉄道模型レイアウトにしても、コーヒーを片手に手放し運転しながらボーッと眺めることを好むので、文句なしに漆黒氏のこの作品が好きである。が、勝敗を競うレイアウトコンテスト作品として考えた場合、インパクトを伴うメッセージ性が欠如している、という瑕疵は否めない。

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しかし、それは本作の価値を何ら貶めるものではない、とボクは思う。上掲スクリーンショットは、ボクが思わず見とれてしばし立ち止まってしまったポジションであるが、絶妙な地形テクスチャ配分の築堤に遊ぶ子どもの姿と、Zio氏の手になる天球テクスチャが織り成す何とも優しげな情景に、心が洗われた気分になった。おそらくはZio氏も、このように自作が利用されれば、作者冥利に尽きることだろう。

ある意味において、この優しさこそが、漆黒氏をしてレイアウトコンテストの大賞争いから脱落せしめた要因かも知れない。先だっても述べたように、年々レベルアップの激しいレイアウトコンテストにあっては、受賞争いは熾烈を極めており、優しい情景のみでは生き残れない厳しさがある。しかしながら、漆黒氏におかれては不本意かも知れないが、ボクは漆黒氏には是非この路線を貫いていって欲しい、と勝手な思いを抱きもする。だって、好きだもの、こういう風景。ボクには作れないし。

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閑話休題。

ネットVRM界隈における本作最大の意義は、上掲スクリーンショットに示すポイントマシンの表現である。コレはすごい、本当にすごい。と言うか、コレをやられてしまうと、来年以降のレイアウトコンテスト参加作品については、コレ相当のモノを何とかして組み込まないことには、恥ずかしくて応募できないぢゃないか!、とすら思う。

VRMユーザー発の無理矢理ストラクチャテクニックは数あれど、今後コレは標準装備だ、とまで思わされたものは、少なくともボクにはこれまでなかった。この一事のみをもってしても、本作はVRMレイアウト史に残る名作に数えるべきだろう。
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2007/11/26  16:48

投稿者:ghost
Caldia氏によるレビュー

http://caldia.blog.shinobi.jp/Entry/165/

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