VRM→Nでやっているのは設計代行ではなく“設計コンサルティング”なんだと思っている

2008/4/15 | 投稿者: ghost

コンサルティング、という言葉は、人によってはもーそれだけで“胡散臭い”とお感じになる方もおいでなのではないか、と思っている本人も胡散臭く感じるワケですけども。

拙著「鉄道模型シミュレーターレイアウト設計と製作」「鉄道模型シミュレーターレイアウト設計入門」(いずれも工学社2005,2007)は、それぞれ、主に鉄道模型愛好家を対象読者に、狭くはI.MAGiCの鉄道模型シミュレーター、広くはPC仮想鉄道模型全般を使って綿密な事前設計をおこなった上での鉄道模型レイアウト作りを提案する本でした。

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<「鉄道模型シミュレーターレイアウト設計入門」より>

トライ&エラーの施工こそが鉄道模型レイアウト作りの醍醐味である、という考え方があることも認めた上で、事前に何らかの方法で綿密な設計をおこなうことの大切さについては、おそらくほとんどの人に異論はないと思いますが、一方で、そこにVRMのようなPC仮想鉄道模型を使うことについては、おそらく違和感を覚える人の方が多いのではないか、と書いた本人が思っています。

その最たるものは、表面的にはコスト(PCもVRMも決して安くはないです)だと思いますが、おそらくその本質は、むしろ「(そんなものに投資して)本当に使いこなせるかどうかわからない」の方ではないか、と思うワケです。とは言え、書籍上は「いやー、VRMは難しいので、あなたに使いこなせるかどーかわかんないですよー」なんて書くのはちょっとアレゲですので、あんまりそこには触れてません。っつーか、出版というのはそういうモンです。

一方で、Webでやる分には全部ボクの勝手ですし、究極的にボク自身はI.MAGiCの商売の浮き沈みにはあまり関心がないので(そりゃ、共存共栄が一番ですけども、その責任を負う気はないし、それは向こうにとっても迷惑だろう、という意味で)ご縁のある鉄道愛好家すべてにVRMを奨める気はあんまりないんですね。VRMが“使う人を選ぶ”のは否定できない事実なので。


とは言え、ここで「やれる人だけやれば?」と突き放すのもボクの性分に合わないので、拙Web“VRM→N”で「VRMを使ったレイアウト設計を代行します」という酔狂をやっているワケですが、本エントリの表題に書いたように、その実はコンサルティング(ごっこ)をやっているのだ、と最近自覚しています。

上掲2冊の中でも繰り返し書いていますが、人それぞれ、レイアウトとして再現したい「理想の鉄道風景」は異なって当然ですから、ボクが理想とするところのソレを人に押し付けるのは本意ではありません。ボクがやりたい(と言うか、実際にやっている)のは、自分以外の誰かから理想の鉄道風景を訊き出し、ソレにVRMを使って目に見える形を与え、それを示すことによってクライアント(と敢えて言います)自身に、自らの理想の鉄道風景を深化洗練させる機会を提供することなんだ、と思っています。

最近の例だと、宮原大聖さんとの“協業”で設計した「コンビネーションボードA・エンドレス」が非常に刺激的な体験だったワケですけども、何もこういうアプローチはボクの専売特許でもなんでもないので、腕に覚えのあるネットVRMユーザー諸兄にも、気が向けば挑戦してみて欲しいなぁ、と思ってます。

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<「コンビネーションボードA・エンドレス」より>

まぁ、“名選手必ずしも名監督に非ず”と言うか、優れた経営者・突出したアーキテクトが必ずしも良いコンサルタントではないですから、言うほど簡単ではないとは思います。VRM・リアル鉄道模型のスキルだけで出来ることじゃないですから。

んじゃ、ボクがそういうスキルがあるからやっているのか?と問われるともちろんそんなコトはなくて、ボクにはそういうスキルが欠けているので、それを勉強するために今こんなコトをやっているのだ、というのが事実です。いや、飯の種の仕事でこういう“実験”をやると方々に迷惑がかかることもしばしばですから。遊びでやる分には、多少失敗があっても「ごめんねー」で済むでしょ。え、済まない?んならカネ払え、と。いや、要らないけど。
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