岡本憲之『全国軽便鉄道』でネタを繰っている

2008/4/22 | 投稿者: ghost

画像リソース変更のサポートがプアな点を除けば、VRM4第9号所収の保線車両がいい感じなので、真VRM世界征服計画の兼ね合いもあって、軽便鉄道について調べることを思い立ちました。

で、とりあえず岡本憲之著“失われたナローゲージ物語300選『全国軽便鉄道』軽便/馬車/人車鉄道・ナローゲージ保存車両リスト”(JTBキャンブックス,1999)を図書館で借りて来て読んでます。こりゃ、いい本だなぁ、と思いきや、案の定、amazonだと古本にプレミアついてますね。

リアル鉄道模型の世界で、特にナローゲージな人(日本における定義を超乱暴に説明すれば、N幅の線路でHOスケールの車両を走らせる人、無論それだけじゃないけど)によって書かれた各種の手記を読むと、多くの人は当初、Nゲージや16番で幹線級車両から鉄道模型の世界に入門したのだけれども、何かのキッカケでナローゲージの魅力にハマり、以降はナロー一筋です、みたいなことを仰っている方が多いような印象があります。統計したワケじゃないので、あくまでも印象ですけど。

『全国軽便鉄道』を拝読して、あぁ、そうかも知れない、と感じたワケで。いや、ボク自身はたちまちには転向しませんけども。でも、今の今まで軽便鉄道というのは食わず嫌いだったんですが、軽便鉄道自体の魅力もさることながら、著者の岡本氏(と、あとがきに御名を連ねる協力者諸兄)のナローゲージにかける情熱、そして、その徹底度にすっかり毒されたというか、やはり、精緻な仕事というものには、それが何であるかを問わずに心を惹き付ける力が宿るものだなぁ、と痛感した次第で御座います。うーむ、己の不徹底さ加減を反省。

前述したように、現時で同書は重版待ち状態のようなので、必ずしも容易に入手できないっぽいですけども、機会があれば、是非ともお集いの皆様にも目を通していただきたい良書だと感じましたので、紹介しておきます。そのうち、同書に元ネタを求めた動画・スクリーンショットをいくつか作ってみるつもりです。

VRMは普通に使う分には軌間固定ですから、巷間言われるような“狭軌感”は宿命的に出せないワケですけども、暴論を覚悟で言うと、N/16番ガニマタ論とかも、真にマニアックな先達が実践を踏まえて示した言説を、言葉だけ受け売りすれば己もマニア足りえるだろうと誤解した人たちによって人口に膾炙した感がなきにしもあらずですから、1/150新幹線を受容済みの我らお気楽VRMユーザーとしては、気にしなくていいんじゃないか、と。

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以下余談。

冒頭で紹介したI.MAGiCの製品紹介ページには
保線車両は運転、走行可能です。
という、VRMだけやっている方からすると「何で、そんなコトを言う必要があるの?」と思われるであろう文言が添えられています。

おそらくこれは、Nゲージの保線車両模型で最も知られた存在であろうグリーンマックス製のキット“保線区車両と詰所”所収のモーターカーおよびトロッコが、トレーラーとしても走行性能を持たないダミーモデルであることを受けてのことなのではないか、と思ってます。つまり書き手は、鉄道模型愛好家が、件の製品をイメージして「保線車両というものはダミーに決まっている」という先入観をもつ可能性を考慮し、かの文言を添えたのではないか、みたいな。

仮にそうだとすると、I.MAGiCの中の人は、意外にリアル鉄道模型愛好家のことを気づかった製品紹介を心掛けている、と解することもできますね。いや、単に「オレは真にマニアックなんだぞー」って思って欲しいだけなのかも知れませんが、人の内面というものは量れませんから捨て置きましょう。
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