2008/9/29

一円でも 払えば俺様 お客様  電波ゆんゆん
と、サラリーマン川柳風に始まりました本日の電波ゆんゆん。

今日のお題は、一昨日示したところの「レイアウトを作るには車両・部品の購入が必要、他人の作ったレイアウトを遊ぶだけなら、月定額のみでOK」というビジョンが、こと、エキスパート級のVRMユーザー…つまり読者諸兄のことですが…にとって、必ずしもハッピーとは言えないかも知れない、という、バランス感覚を重視するボクちゃん好みのちゃぶ台返しです。

*     *     *

さて、仮に開発運営が(ボクの電波を真に受けてか否かはともかく)「レイアウトを作るには車両・部品の購入が必要、他人の作ったレイアウトを遊ぶだけなら、月定額のみでOK」を採用し、サービスを開始したとしましょう。

何かの拍子でVRM ONLINEを知ったライトなユーザー…仮に、月君としておきましょう…が、VRM ONLINEに参加することにしました。開発運営側からすると、月君が支払う月額に対して提供されるサービスというのは、

(1) ユーザー認証さえ出来れば、どのPCからでもVRM ONLINEを利用することが出来るライセンスの供与。
(2) レイアウトを作るために必要な部品を購入するためのポイントの提供。
(3) トレイン・トレインを通じてダウンロードできる他のVRMユーザーが作ったレイアウトをビュワーで楽しむ権利。

になります。が、受け手である月君が同じ認識であるとは限りません。

従来のVRMは、非実用アプリケーションとしては高価な類のモノです。ゆえに、購買層にフィルターが働き、良識を備えた上品な人が(すべてではないにせよ)集まる傾向がありました。これが、ネットVRM界隈がインターネットの平均に比して平和かつ健全である理由の1つでもあります。

が、巷間言われる月額1,000円となれば話が変わります。中学生のお小遣いでもなんとかなる金額ですから、当然これはユーザー層が変化します。これは、既に何人かのネットVRMユーザーが違和感を表明しているように、オープンβテストが証明しています(っつーか、個人的には開発運営が敢えて“オープン”βをおこなった真意はそこ=フリーライダーの傾向から想定ユーザーの民度を計る、にあったと思ってるんですけども)。


閑話休題。開発運営が月君に売ったつもりのモノは前述の(1)〜(3)ですが、月君が買ったつもりのモノはそれとは違うかも知れません。たとえば、

一円でも払った以上は、俺様はお客様。俺様が見たいレイアウト、遊びたいレイアウトを提供する義務が誰かにある。

みたいな感じ。

「そんなバカは放っておけばいいじゃん」と、聡明なエキスパートユーザーである読者諸兄はお考えになるかも知れません。が、向こうが放っておいてはくれない。何せ、月君の言う“誰か”とは、他ならぬ月君よりも潤沢な部品を所有し、VRMレイアウト製作スキルにも優れた皆さんなんですから。

「そんなもん知るか、開発運営はともかく、月君とやらから一円も受け取った覚えはない」とあなたは主張することが出来ます。が、そんな正論に納得できる人はそもそもバカなことを考えたりしませんから、あまり有効な反論にはなりません。バカというのは、自分がバカであることに気付かないからこそバカたり得るのです。

で、月君は最初は「なかなか、気に入るレイアウトが出て来ないなぁ」と不満を抱く程度でしょう。ここでVRM ONLINEから退会してくれれば、開発運営にとっては痛手かも知れませんが、むしろ幸いです。トレイン・トレインには、各種の自己主張機能がありますから、月君はそれを駆使して自身の権利を主張し始めるかも知れません。いや、月君が自分のブログに引き篭もってチラ裏している間はまだいいです。

たとえば、誰か他のもっと全うな…仮にリューク君としましょう・・・ユーザーがあなたの作ったVRMレイアウトを遊んで感銘を受け、あなたのブログに「あんたのリンゴ…じゃなかったレイアウト、旨かったぜ…じゃなかった上手かったぜ」みたいなことを書き込んだところを、たまたま月君が目撃したとしましょう。これは彼の権利主張のチャンスです。「リュークに作ってやったのなら、俺様に対しても俺様好みのレイアウトを作ってくれなきゃ、それは差別だよね…え、俺様が遊びたいE233系を持ってない?なら即効で買って作れよ、でなきゃオマエは差別主義者だ、俺様が神の裁きを与えてやる!!」みたいなコメントを書かれたら、そして、消しても消しても粘着されたら、まさにあなたのブログはデスノート状態。

さて、あなたなら月君にどう応じますか?

*     *     *

上に書いたストーリーは極端な冗談ですけれども、あながち冗談とも言えない話です。つまるところ、「レイアウトを作るには車両・部品の購入が必要、他人の作ったレイアウトを遊ぶだけなら、月定額のみでOK」というビジョンは、単に開発運営の中の人がそのように経営判断するのみで夢のように実現されるものではなく、レイアウトを作るユーザーとしてVRM ONLINEに参加するかも知れない皆さんに、こういうエピソードとの遭遇の覚悟をも求めるものだ、というのが本稿の趣旨です。

そして、より重要な点は、何もこの話は、発生率の差こそあれ「レイアウトを作るには車両・部品の購入が必要、他人の作ったレイアウトを遊ぶだけなら、月定額のみでOK」が実現された場合のみに発生するとは限らない、ということです。事実、ボクはあるベテランVRMユーザーの方から「私の(非力な)PCで遊べない(いわゆる重い)レイアウトを公開するあなたは配慮が欠けている」的なクレームのメールを受け取ったことがある、という話を伺ったことがあります。

もちろん、VRM ONLINEに参加しつつ、トレイン・トレインを中心としたコミュニケーションには参加しない、という選択肢もあり得ます。が、「レイアウトを作るには車両・部品の購入が必要、他人の作ったレイアウトを遊ぶだけなら、月定額のみでOK」というビジョンの実現の是非に関わらず、腕の立つユーザーが盛り上げていかないことには、VRM ONLINEは運用コストをペイできるだけのユーザーを継続維持できずに破綻する恐れがあります。これは昨日述べたとおりです。

これは一定期間月額を払い続けるあなたにとって、潜在的なリスクとなり得ます。ゆえに、安定したサービスと新車両・部品の供給の継続を期待するには、人それぞれに程度の差はあっても、VRM入道の読者諸兄ほどのエキスパートVRMユーザーであれば、関わらざるを得ないであろう、とボクは考えています。

もちろん、聡明な開発運営の人は、こういうこと(に加えて、ボク如き凡人では思いつかないような凄いこと)を考えに考えた上でオンライン化を決定したに違いないですから、これからどんな面白い展開が待っているのか、考えただけで心が躍りますね、ワクワクドキドキ。
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