2005/8/10

#12 異色ジェネラリスト−深鈴由羽殿(後編)  VRMユーザー紳士録
前編はこちら】

● 標準化と脆弱性

VRM侍(以下侍): それを踏まえて、のお話ですが。我々のコラボレーションが指向してたのもそこだったと思うんですが、VRM4スクリプトの言語仕様からは「このようにコーディングすべきだ」というビジョンが見えにくいです。そこで何か恣意的な「標準化」のビジョンを示さないと、個々人のレイアウトに特化したコードばかり書かれて、コミュニティに再利用可能なコードが還元されない、っていうのが気にかかるところじゃないですか。
深鈴由羽氏(以下由): 下手に標準化とかしちゃうと自由な発想の妨げになっちゃうので難しい所だと思うんですけど。
侍: それはおっしゃる通りですね。加えて、少なくとも我々が考える標準化には、VRMユーザー全般にとっては理解し難い旧世代のプログラミング言語の流儀がどうしても紛れ込みますから。
由: とりあえずI.MAGiC本家BBSじゃプログラミング議論には不向きですし。それでもやはりI.MAGiC社公認、或はimagic.co.jpドメイン内の開発・議論環境は必要だと思います。いっそSourceForgeにプロジェクト登録して、そこで議論するとか(w
侍: ・・・ボクらでコソっとやっちゃいますか?
由: あはは、いいかも。
侍: 加えて、標準化とは裏返しの話題になりますが、脆弱性も気になりませんか。
由:  一般論から言えば、ファイル書き出しやシステムコールが無い故にビュワー終了で全てが初期化される仮想世界なので、クラッシュさえしなければ危険性は無いと思っています。小さな事でも誘爆したり不安定になるWindowsは論外。
侍: 私自身、先だってやや大袈裟気味に書きましたが、実際はそうだろうと思っています。が、こういうのに絶対ってないですから。特にちょっとひねくれたことさえすればビュワーを落とすのは簡単なわけで。そこが突破口にならない保障はないと思うので。
由: それは明らかに例外処理出来てないVRMが悪い。一般の開発言語なら許されるでしょうが、ゲーム的シミュレータのスクリプトで例外処理をユーザに強いるのは良く無いと思ってます。イベントコールの例外発生は、オブジェクトの依存管理不足。消失したオブジェクトにリンクしてるイベントはビュワーが勝手にKillすべきだし、変数とかSet系命令で扱う値は、受け取るビュワー内部ルーチンが水際で異常値除外を行うべき話。
侍: おっしゃる通りだと思います。なんせSetTimerVoltageで懲りましたから。無論、啓明さんの言うようにこれは「ヤバイと本能的に悟」るべき話かも知れませんが。
由: いや、悟らないでしょう、普通の人は。
侍: そこで思うのは、KZ氏が書いてましたが、スーパーバイザーはベータ版で動作チェックを手伝っているみたいなんですね。ですが、彼らの書き物を読む限りでは純コンピューティング畑の人はいないようなので、彼らだけでは脆弱性のチェックは万全ではないと思うんですよ。
由: それはそうでしょう。
侍: なので、我々を含めて、その筋で「腕に覚えあり」と思うVRMユーザーは、いろいろ試して開発者にフィードバックすべきだろうな、とは思うんです。
由: そういう情報の受け皿をI.MAGiC社に用意してもらえると・・・あの会議室ではどうも。

● ブツクサ言いつつも期待する

侍: 明るい方向で締めたいので、今後への期待を論じましょう。
由: 状態取得とかオブジェクト間通信の拡張希望。自車が編成端かどうかすらも知る術が無い。編成位置も判らない。連鎖する オブジェクトが作りにくい。分併しまくれるN'EX天国を作りたいだけなのに。
侍: ・・・ダメ出し続いてるし。いや、そこらへんはですね、I.MAGiCの中の人も我々の言うことに注目はしてくれてると思うんです、と言うか、そう思わないとやってらんないし。楽観的希望に過ぎませんが、我々の議論が妥当である限りI.MAGiCの中の人はやってくれると思いますよ。地形ツールも早速改善してくれたみたいだし。
由: そういう意味ではスクリプトウィザードには非常に期待しています。軽〜く遊ぶ時とか、に楽そうだし。ただ、簡単に使えます、ってだけではなく誘導者になれるテンプレートである事を願ってます。どこかにオープンな開発環境開いて、ガンガンとユーザーのアイデアを吸い上げて欲しいです。
侍: 詳細は不明ながら「スクロール」という単位でテンプレートが追加可能なのは確実のようですし。うーん、スクリプトウィザードを駆動するためのメタスクリプトなのかな・・・それはさておき、スクロールを大量配布して名実ともに「スクリプトの魔術師(ウィザード)」を自称するってのは、今後のネットVRM界で一番美味しいポジションかも知れませんね。
由: あとは、ウィザードもいいんですけど、そればかりに頼らずに、スクリプトは難しい、って思い込んでる人に挑戦していって欲しいです。一字一句ゆっくりマニュアル読んで、やって欲しい事を一挙手一投足コンピュータに指示するのがプログラム。誰にでも間違いはあるさ、人間だもの。気楽にやってみて。
侍: まったく同感です。ボクらだって、最初はおっかなびっくりコンピュータに触れたんですものね。ではそろそろお約束のヤツを。誉め殺したいVRMユーザーをご紹介ください。
由: ranmei氏って、もう殺しましたっけ?
侍: もう殺した・・・って、人聞きの悪い。殺してはいませんが「誉め殺し」はしました・・・と言うか、しまくってます。
由: 氏の画像BBSには結構影響されましたんで。今のVRMコミュニティに付いて行けてませんけど。
侍: そういう方にこそ「VRM侍」ですよ。
由: VRM侍こそ、一番付いて行けないんですが(笑)。
侍: 切腹ッ!!

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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