2005/9/11

#15 ranmei杯2005年夏の陣風景部門の覇者−酒井殿  VRMユーザー紳士録
今回は、過日のranmei杯にて見事風景部門優勝の栄誉を勝ち取られたこの方をお招きしました。

VRM侍(以下侍): 優勝、おめでとうございます。
酒井氏(以下酒): VRM侍は最初の頃から拝読しております。もちろん紳士録の方も拝見しておりまして、 「自分もいつか載せられるのだろうか・・・」 と思っていたところ、いきなりこのようなお話を頂いてびっくりしております。

● 受賞作「湘南の海」の舞台裏を拝見

侍: まずは簡単に自己紹介をお願いします。
酒: 年齢は15歳で中3です。性別は男。 出身地、現居住地共に今アツい名古屋市の大曽根という所です。 ナゴヤドームの最寄駅なので野球ファンの方はよくご存知の地名かもしれません。職業はもちろん中学生です。VRMは一応バージョン1からやっております。
侍: そうだったんですか。だったらVRM歴は私の大先輩じゃないですか。それはさておき。まずは今回のranmei杯受賞作「湘南の海」について伺いたいと思います。講評でも触れたのですが、応募作中唯一の、いや、むしろネットVRM界でも稀な、と言うべきかも知れませんが、マクロ視点が非常に印象的でした。
酒: 有り難うございます。 製作意図は、おっしゃる通り、もう少し線路から離れたところからの「パノラマな」構図のレイアウトを作ってみたかったからです。
侍: ともすればミクロ視点に陥りがちなVRM系作品群を見るにつけ、エポックメイキングな名作だと思います。製作にあたってはどのような工夫を?
酒: とにかく下の方の部品の配置ですね。コンテストの方では皆様方から「作りこみ凄いですね。」というお言葉を頂いておりますが、実際はただひたすら家を置くだけでした。写真奥の山の斜面にあるアパートのあたり以外はほとんど何も考えずにひたすら並べました。
侍: 差し支えなければ、かの作品を別角度から見れるようなスクリーンショットをいただけませんか。
酒: では、これで。

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受賞作「湘南の海」より (C)2005 酒井丈

酒: 特にここにこだわった、ということは無いのですが、「ただひたすら家を置くだけ」とは言ってもとりあえず雰囲気は出せるように頑張り、実物の写真にどれだけ近づけるかという事に力を注ぎました。

● 新ジャンル「撮影地レイアウト」

侍: 他の2作品「見送り」「Curve of Nagasaka」も、惜しくも受賞には至りませんでしたが、応募作全体の中ではハイレベルな作品であったと思います。そこでお伺いしますが、受賞作も含めて拝見すると、それぞれ遠・中・近の距離感を配したように見受けますが、これは意識してされたものですか。
酒: 特に距離感を意識した事はないんですよ。ただ有名な撮影地のよく見るような写真を再現しているだけで。
侍: むしろ、意識せずにあの三作品を応募されたのだとしたら、それは天与の才能かも。
酒: VRM3ではズーム機能がないので、もしそのような機能あればそのような考えは出てたかもしれないですね。ghostさんの動画を拝見すると・・・VRM4にはズームの機能があるのでしょうか。まだ持ってないんですよ、VRM4。
侍: おっしゃる通り、FOV更新機能があるがゆえに、作り手の意識に影響する、というのは今後あると思いますね。かく言う私も、動画作りでかなり意識するようになっています。
酒: 「Curve of Nagasaka」についてはghostさんの影響もあるんですよ。
侍: ・・・と、おっしゃいますと?
酒: 確か去年の始めに出版されたVRMの攻略本・・・
酒: それにghostさんが「思い切って2、3両の編成を眺めて楽しむぐらいのレイアウトから」ということを書いておられたと思います。これを読んでいろいろ自分なりにやってみたんですが、なかなかそのようなレイアウトさえも出来ずに悩んでいたんです。
侍: むしろ中途半端なアドバイスで悩ませてしまったようですね(汗)。
酒: そこで「ネットで公開されている(または自分がとった)写真を再現してみよう」と考えたのです。これなら自分の好きな実在モノも出来るし、車両を走らせる事も出来ます。そうしたら逆に普通のレイアウトを作るよりこちらにハマってしまったわけです。「Curve of Nagasaka」はそういう経緯で生まれた「実在撮影地レイアウト」なんですよ。
侍: なるほど「実在撮影地レイアウト」というのは着眼点が良い。私も以前、JR神戸線の須磨のS字カーブをVRMレイアウト化してみました。そのときは、単に「ネタ」扱いだったんですが、酒井さんのお話を伺って、また、酒井さんの作品群を拝見して、あのとき自分も同じようなことを考えたんだな、ということに改めて気付きました。何か他に、これからVRMレイアウトやスクリーンショットに挑戦する方にアドバイスはありませんか。
酒: ghostさんの作品でも見受けられますが、折角VRMには人形という部品があるので、もう少しそれを生かした写真、あるいは動画を撮るのもいいと思います。たとえばこんな感じで。

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サンプル画像 (C)2005 酒井丈

侍: おっと、斬り返されてしまいました(汗)。ご指摘ごもっとも。フィギュアは、動画を作ってしまってから「あぁ、置いときゃ良かった」って気付くことが多いんです、実際。ご指南、有難く頂戴しておきます。

● VRMコンテストの今後を考えてみる

侍: 少し話題を転じます。主催者である普|上飯田さんお招きしたときも話題になったのですが、参加者の立場から「ranmei杯」ムーブメントをどのようにお考えですか。
酒:  毎回毎回ズバ抜けた感じの作品を見ることが出来て、とても面白く勉強にもなります。 ただ、本家のIMAGICさんのコンテストよりもやはり人数は少ないかな・・・。と感じます。
侍: まぁ、ranmei杯が本家を凌駕してしまうと、それはそれで問題ですが(笑)。
酒: 将来的に、I.MAGICさんのコンテストは「レイアウト」 ranmei杯は「スクショ」みたいな感じで確立し、どちらのコンテストも50人100人と多くの方が投稿、投票して、ユーザー同士がコミュニケーションをとると共に、白熱したバトルになることを期待しています。
侍: 激しく同意します。そうなるように共々VRM界を盛り上げていきたいですね。 では、お約束ですが、誉め殺したいVRMユーザーをご紹介いただけますか。
酒: 北総開拓使氏です。やはり実在モノを語る上でこの方を忘れる事は出来ません。東海道線と中央線の辰野駅はよく行くので、何となく実感が沸きます。それから、ユーザーではないですけど、I.MAGICさんですね。何故このような面白いソフトを開発されたのか聞いてみたいですね。
侍: 中の人も、我々同様に好きなんですよ、きっと。では、酒井さんにとってVRMとは何でしょうか?
酒: 鉄道ファンにとっての、自分の鉄道に対する考え方や価値観を出す事が出来るものだと思います。自分のイメージなどを他の方、特に鉄道ファンではない方、に共感して頂けるととても嬉しいですね。
侍: 非常に共感できます。理想の鉄道風景を自らの手で作り上げることが出来る、これはVRMの醍醐味ですものね。いよいよ精進して、より多くの方にこの魅力を伝えていきたいものです。
酒: ghostさんのVRM侍も含めたいろいろな文章はホントにためになり、ありがたく思って います。 これからもVRM界の波田陽区、長井秀和として頑張ってください!!
侍: これからVRMは益々盛り上がるんです。間違いないッ!!

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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