2005/10/24

#18 マジ・ボケの究極ブレンド−ころすけ殿(後編)  VRMユーザー紳士録
前編はこちら】

● ころすけ師匠のアイデアを聞いてみよう

VRM侍(以下侍): VRMに話を戻します。ころすけさんはネットVRMユーザーとしては比較的に新参ながら、非常に密度の濃いコンテンツを多く公開されています。一方で、VRM4関連のネタはまだまだ少ないですし、同様にVRM2以前のネタはネット上にほとんど残っていません。このことについて、どう思われますか。
ころすけ氏(以下こ): 以前に比べればある程度の情報は手に入るようになったと思います。VRM2を買ったときは、正直な感想として「こりゃーとんでもなくマイナーなゲームを買っちまったなぁ」と思いました。どんなクソゲーでも、熱心な愛好家によってなんらかの情報公開があるのは普通ですが、あまりの情報の少なさに、窓の社などでダウンロードできる、個人が作成したお遊びソフト系ぐらいのノリで販売された類かと思っていました。
侍: I.MAGiCさんのノリには、大なり小なり、いわゆる同人系的な部分がありますから、その印象は必ずしも間違ってはいないように思います。
こ: VRM4を購入する時にも「VRM4」というキーワードでネット検索しても、I.MAGiCさんの公式Webが表示されたぐらいでした。その内容も、0号は実験的な要素が強いような感じのことが書かれてあり、今後のパッケージでこういう機能を盛り込んで行こうと思っているが、あくまでも予定なので、必ず実現できるとは限らないのでそんときはスマンとか書かれており、結局これといった情報もありませんでした。
侍: 私もまったく同じ印象でした。正直も、ここまで馬鹿正直になるとどうかな、みたいな感じで。
こ: 初めてVRM4から購入をしようか迷っている方からすれば、マイナスイメージを持つ方が多かったことと思います。素人であればあるほど、どうせ買うなら最新版でという考え方の人が多いと思いますが、こう情報がなくては判断する材料がないですから。ころすけも、これは賭けになるかも、VRM2の悪夢再来になるかも、と思ったりしたものです。結局ころすけが参考にしたのはVRM3について書かれているサイトでした。追加パッケージが充実してくると、かなりいろいろなことができそうだなと、スクリーンショットや動画から見て取れました。
侍: 2005年の上半期にVRM4を購入した人の多くは同じ思いだったんじゃないでしょうか。VRM3がこうだったんだから、VRM4もそうなるだろう、みたいな。冷静に考えると、全然根拠ないですけど。
こ: でも無理ないかな、とも思います。大抵のゲームは攻略という目的がはっきりとしているために、ユーザーがWebとかを作りやすい感じがします。しかし、VRMのような自由度の高いシミュレーションとなると、使う人によって様々なスタイルがあり、しかも、必ずしも開発した側の想定範囲内で使用するとは限らないわけで。
侍: 間違いなく、ころすけさんのネタの一部は「想定範囲外」でしょうね。
こ: VRM自体をプレイすることが主目的な人、というのは意外に少ないのかな、と思います。たとえばNゲージレイアウトの設計に使うぞ、という人は、ある程度さえVRMを使いこなせれば困らないのであって、道具であるVRMについてわざわざWebを作る必然性がない、というか、どうせ作るならNゲージのWebなのではないでしょうか。
侍: それは興味深いご指摘です。私がVRM→Nを作ったのは、そもそもNゲージに興味があったからではなく、VRMというデジタルツールを鉄道模型レイアウトというアナログアートに活用する、というその相互プロセスに興味があったからです。これはこれで一定の価値があったと自負していますが、とは言え、同じスタンスを他の生粋のNゲージャーに期待するのは明らかに間違っている、というか、本末転倒ですからね。
こ: 結局のところ、VRMはシミュレーターという特性上、なにかしら他の趣味と兼用して使われることが多いのではないかと思っています。今ひとつVRMがメジャーになれない、表舞台に出てこられない理由がここにあるのではないかと。
侍: ころすけさんの見解は、VRM勢力の拡大を目論むネットVRMユーザーにとっては1つの試金石になる課題ではないかと思います。少し視点を変えて、ころすけさんご自身がするかしないかは別にして、こういうユーザー発のVRMコンテンツがあればいいのになぁ、といったアイデアはありませんか。
こ: 現時点ではVRMの与えられた材料の範囲で、できることは限られています。部品の組み合わせの違いで、お隣さんとは違う個性をちょっとだけ表現することもできますが、広い意味で見ればやはり「手間をかけたレイアウト=見せるレイアウト」「簡単に作ったレイアウト=自分が楽しむレイアウト」「複雑なスクリプトを使ってその動きを楽しむレイアウト」のどれかに含まれると思います。この中のどれかの方向性をコンテンツとして取り扱っていくしかなく、後は自分はそれらをどのように、何に使っているか、ぐらいしか表現のしようがないのです。悪く言えば「俺のご自慢のレイアウトをみてくれよ」ということに集約されていると思います。
侍: ある意味で最も個性的な見せ方を心得ておられるころすけさんのお言葉だけに、おっしゃりたいことはよくわかります。
こ: そんな中で、皆様のWebは大変健闘していると思いますし、いつも感謝しています。しかしながら、ベースがここまでできているソフトだけに、レイアウトだけではなくもう少し他の部分でも、ユーザーを遊ばせる機能が欲しいとも思っています。そうすればレイアウトに限らず、多くのコンテンツが生まれてくるかもしれないと思っています。
侍: 具体的にはどんな機能でしょう。
こ: 今でも、既存で用意されている部品をを開発者側の本来の意図とは違う方法で使いこなす、ということがおこなわれています。これとは全く別の意味で、それ単体では目的のない部品、たとえば「ブロック01」「平木板01」「波鉄板01」のような素材的な部品があれば、かなり自由度が上がり個性の違いを表現できるし、これだけでコンテンツができそうな気がします。また、車両のテクスチャーの変更ができると、かなり個性的な車両がネット上でやり取りされることになり、これまたコンテンツがこのネタだけで作れそうです。
侍: 同様の主張は他のネットVRMユーザーの方からもしばしば伺います。一方で、ある意味で「バブリー」な機能を付加しても、使いこなせるユーザーがほとんどいないのではないか、という反論もありえますが。
こ: お気に入りのNゲージモデルに忠実に再現されていれば放っておいても購入するコアなユーザー層というのがあると思うんです。それとは別に、何か自分の手を、意思を、個性を加えられるような付加機能があれば、新しい購入層を開拓できるのではないか、また、そういうユーザー層はネット上のVRMコンテンツを増やすタイプのユーザーだと思うんです。
侍: それは一理あるかも知れませんね。
こ: もちろん、これはユーザーの勝手な考え方であって、開発者側の都合でそうはいかないこともあると思います。その一方で、開発者側が今のVRMのスタンスのままでどんなに凄いものを出しても、そういうクリエイティブなユーザーは開発者側の都合なんかお構いなしに白黒を付けるんじゃないでしょうか。

● ころすけ師匠、新商売を考案

侍: 見事な斬りっぷり。十八番を奪われて、立つ瀬もありません。では、そろそろお約束の質問にいきたいと思います。まずは、ころすけさんの誉め殺したいVRMユーザーをご紹介いただきたいのですが。
こ: 実はほとんど皆様のサイトを見れていません。VRM4を購入してから半年経過するも、いまだに自分の中でこれといったレイアウト作成の経験もなく、皆様のサイトで公開されている美麗なレイアウトやスクリーンショット鉄道の豊富な知識、スクリプトの有効活用を見るとかなり凹みます(笑)。その為、あえて見ないようにしていることもあり、対象者がぜんぜん思いつきません。
侍: これまた、個性的なご回答をありがとうございます(笑)。では、ころすけさんにとって、ズバリVRMとは?
こ: これからの進歩・改良を期待できるシミュレーターであり、無心で取り組めるストレス解消時間を提供してくれるもの。Nゲージを初めてした人はきっと分かるかもしれませんが、簡単なループレイアウトを2両編成の列車がクルクルと走っているだけでも、なぜか飽きない。楽しい。作るという感覚をダイレクトに与えてくれるソフト。まだ、使い始めたばかりなのでこんなところです。
侍: 今後も破天荒なご活躍を期待しております。
こ: ghostさんも、VRMユーザーの脳に直接届くような高出力電波=ghost超常波を垂れ流し続けてください。それを防ぐ為のヘッドギヤを、ころすけがVRM4ソフトと抱き合わせ販売します。
侍: 仮にそういうヘッドギアが作れるとして・・・それをボク自身が被った方が早くないですか。
こ: 電波源が近すぎると焼き切れます。
侍: ありがとうございました。

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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