レイアウトコンテスト自体に対する講評

2005/11/17 | 投稿者: ghost

個々の作品のレビューに先立ち、レイアウトコンテスト2005それ自体、特にその運営のあり方について講評してみることにします。単に、今手元にVRM環境がないので(仕事での出先ですから)作品を見なくても書けることから着手しよう、という暇潰しなワケですが。

さて。
今回のレイアウトコンテストの特徴はなんと言っても参加作品数の少なさです、残念ながら。そもそもVRMユーザーの絶対数が少ないからだ、と言ってしまえばそれまでですが、いくつか運営上の問題点があったようにも思われます。これについて好き勝手を書き散らしてみることにします。
なお、目的とするところは、主催者側の責任を追及することではなく、次年度以降を展望する上で何らかの教訓を引き出すためです、念のため。

● 部門設定/規定がややこしい

去年度についても同様の印象を抱いていたのですが、なんやかやとルールがゴチャゴチャ書かれていて、一般的なユーザーからすると参加し難い雰囲気があったのではないか、というのが第一点です。主催者の意図したところ(ありきたりな作品ばかりにならないよう、方向性を与えたかった)がわからないわけではありませんが、狙いすぎて企画倒れとなった感を覚えます。

● 賞品が魅力に乏しい

今回、入賞の副賞がVRM4第3号だったワケですが、現時点でもVRM3に留まっているユーザーの大半が「VRM3を選んでいるのではなく、手元のPCのスペックからVRM3を選ばざるを得ない」と考えた場合、動きもしないVRM4をもらえると聞いてもモチベーションにならなかったのではないでしょうか。

● 煽りが足りない

これは今回に限った話ではないのですが、主催者側にもう少し「煽り」があっても良いのではないか、という気がします。具体的には、スーパーバイザー諸兄が各自の表現媒体においてレイアウトコンテストにユーザーの目を向けさせる誘導をやってもいいんじゃないでしょうか、という話です。今回の募集期間中、fox氏は活発に作例を紹介していましたが、明示的にコンテスト参加を煽るスタンスが見えなかったため、「スーパーバイザーはレイコン作品を作らない=参加できないから暇なのだ」と思っていた人が案外いそうな気もします。

● 常連参加者が強過ぎる

かく言う私が3年連続、大賞に輝いたしおじ氏に至っては4年連続の受賞となりましたが、これがナイーブなビギナーユーザーを躊躇させている可能性は否定できません。

総じて言うと、不躾な表現ではありますが「レイアウトコンテスト主催者はユーザーの能力を過大評価し過ぎではないか」と思います。
I.MAGiC HOBBY WORLDのレイアウトコンテスト応募ページを見て、ルールを読んで理解して、勝手に参加しなさい、という姿勢は、それはそれでまっとうですが、レイアウトコンテスト開催の目的が何処にありや、と考えた場合、あまり賢明であるとは思えません。むしろ、レイアウトコンテストの開催が学校の諸行事のように無目的な恒例物と化している、すなわち「レイアウトコンテストは開催されるべきだから開催されている」という自己目的化の印象すら受けます。

私は勝手にレイアウトコンテスト開催の目的は第一に「VRMの普及」であり、副次的な効果として「ユーザーの技術向上」にあると考えています。これを実現すべく、以上の考察を受けて、来年度に向けての具体的な提言を以下にまとめておきます。

(1) 恣意的な規定の撤廃。部門分け自体は否定しないが、直感的に把握しやすい部門分けが望ましい。たとえば、4000x4000mm以上の部、以下の部、といったように。以上の部は低密度大規模を、以下の部は高密度小規模を指向するユーザーの受け皿となる。
(2) VRMパッケージを賞品とすることを避ける。受賞者はまず間違いなく当該号をいずれ購入するに違いないのだから、これをくれてやるのは商売上も疑問。とは言え、予算の問題もあろうから、よもや「ヨーロッパ一周旅行」というわけにもいくまい。そこで、I.MAGiC社の腹が痛まず、かつ、VRMユーザーのほぼ全員に訴求できる賞品を例示しておく。答えは簡単。ズバリ、次期単品車輌パッケージの「車輌選定権」。無論、ライセンスの問題等から「一定の範囲内で」ということになろうが、それでも皆が血眼になることは間違いないだろう。いや、あんまりトンチキな車輌が選ばれると腹が痛むじゃ済まないか。
(3) スーパーバイザー諸兄におかれては積極的にユーザーへの煽りに挑戦していただきたい。今回については、私は私なりに煽ってみたつもりだが、着眼点が良くなかった(スクリプト部門応募は皆無?)こと、そして何よりも読者からすれば私が最大のライバルなのだから、その言葉を鵜呑みに出来ようはずもない。
(4) 恣意的な規定部門を設けるくらいならば、いっそのこと過去の受賞経験者のみが競う「VRMエキスパート部門」とそれ以外のユーザーが競う「VRMビギナー部門」を隔離してはどうか。幸いにして、歴代受賞者を思い浮かべるに、ネット社会にありがちな「他者を自己顕示欲を満たすための引き立て役」と捉えるようなキャラクターは見られず、むしろ皆、VRMの一層の普及を願いつつ、自身の力量がかえってビギナーを躊躇させているのではないかと悩む御仁が多いように思われるので、これに対して苦情を呈する人はいないか、あっても稀だろう。

と、例によって好き勝手を書いてみました。レイアウトコンテスト主催者諸兄におかれては、過度に影響を受け過ぎない程度に参考にしていただければ幸いです。
0



コメントを書く

この記事にはコメントを投稿できません





AutoPage最新お知らせ