自律自動運転レイアウト

2006/2/8 | 投稿者: ghost

まずは見た目にキャッチーな絵から。

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VR4EG収録レイアウト「Vermilion Wings」より

昨年の9月に丸々1ヶ月を費やして、VRMスクリプト禅問答にて「目指せ完全自動運転」と題した連載をやっていたのをご記憶の方もおいでかとは思います。自律自動運転レイアウト「Vermilion Wings」はその成果物であり、個人的にはVRM4EG収録レイアウトの目玉です。第0〜3号すべての部品を使用していますが、1〜2号さえあれば走行可能なように調整されています。


レイアウトに関する詳細はVRM4EGを見てください。ここでは、このレイアウト製作を通して考えたことを少し書いておきます。

2005年の2月に上梓した論考「ネットVRMユーザーの限界とこれからを問う」の中で、Tatsuo氏の指摘を引きながら、VRM4スクリプトの功罪の「罪」の1つとして「VRMレイアウトの可搬性を低下させた」点について論じました。
要約しますと、そもそもVRMでは、あるユーザーが他のユーザーによって作られたレイアウトを楽しもうとする場合、レイアウト作者と同等のパッケージを所有していなければならない、という制約があります。これは、そういう商品である、と割り切るしかない話です。
ただ、VRM4スクリプト以前(つまりVRM4レイアウトでもスクリプトを使わなければ後述する問題は発生しない)にあっては、たとえレイアウトで使われている部品の一部を持っていなくても、ビュワーを起動することは可能で、自分なりに不足している部品を補えば、なんとかそのレイアウトを楽しむことは可能でした。
一方、VRM4スクリプトを組み込んだレイアウトでは、スクリプトを含む部品が消えたことによって参照エラーが発生しビュワーが起動できなかったり、自分なりにそれを補うにもレイアウトに分散配置されたスクリプトを解析しないと対処できない、という問題が発生します。
また、まさに「Vermilion Wings」がそうですが、編成スクリプトとレイアウト上の部品のスクリプトが複雑に連携するタイプのレイアウトでは、編成を置き換えることすらままなりません。たとえば、上掲スクリーンショットに映っているEF64牽引「臨時つばさ」を、ユーザーがスクリプトを考慮せずに他の編成に置き換えると、その時点でビュワーは起動しなくなります。これはビュワー起動時に各編成の初期化メソッドがcallされるためです。

VRM4EG執筆時点では、この問題に対する解法を私は持っていませんでした。今も持っているとは言えません。
消極的な回避策として、たとえば「Vermilion Wings」では使用レールを第2号所収分に限定し、登場車輌も第1〜2号限定とすることで、少しでも多くのVRMユーザーにお楽しみいただけるよう配慮してみました。もちろん、0/3号をお持ちであれば、より詳細に作りこまれた情景を楽しめるようになります。が、これはあまり前向きな解決策ではありません。
このレイアウトで培ったスクリプティング技術を汎用的に抽出したのが、先だってのエントリで紹介した「gws/1.0自動運転化スクロール」なのですが、スクロールはこの問題に対する積極的な解決策となるかも知れません。つまり、ネット上に自動運転を組み込んだレイアウトを配布するに際しては、ユーザーが編成を任意の物に入れ替えても動作させるための「レイアウトに特化したスクロール」を同梱する、という方法です。
ただ、そこまでのことをレイアウト製作者に求めるか、有り体に言えば「ghost以外の人間にそんな芸当が可能か?」と問うと、非現実的な感は否めません。

思うに、ここらへんの微妙な匙加減の難しさが、ネット上にVRM4レイアウト作品がなかなか出て来ないことの原因の1つではないか、と思うのですがいかがなものでしょうか。VRM4EGは、ある意味でコレに対するカウンター効果を狙っている部分があるのですが、長くなったので詳細は後日改めて。
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