2006/2/13

#20 VRMビネットの先駆者−啓明殿(前編)  VRMユーザー紳士録
本日はVRM4EG宣伝企画の一環として、執筆者最年長となるこの方をお招きしました。

VRM侍(以下侍): どうも、お疲れ様でした。
啓明氏(以下啓): 紳士録もついに最終回ですか、長い間ご苦労様でした……え? 違いました?
侍: ハイそこ、勝手に幕を引かないように。まずは、簡単な自己紹介からお願いできますか。
啓: ええっと、自己紹介は苦手なので、VRM4EG本の著者略歴を見てくださいませ。
侍: と、読者に購入を迫る(笑)。
啓: VRM歴はたかだか2年の初心者ですよん。購入したのはもう少し前だったと思いますが、本格的に始め出した頃には、VRM3第5号が既に出ていたかと。
侍: まぁ、長くやってればいいってものでもないですから。なんて言うと古参ユーザーの方に怒られるか。

● 総本山襲撃の顛末

侍: 何はさておきVRM4EGに関するお話から。今回の執筆は半年以上を費やす長期プロジェクトだったワケですが、特に何か印象に残っているエピソードはありますか。
啓: やはり茅ヶ崎襲撃(※)かも。交通費自腹の文字通り採算度外視の英断でした。交通費削減のため、私だけ別ルート、「ムーンライトながら」で朝4時半に東京入り。取材の時間まで撮り鉄しまくっていました。

※ 2005年の8月、VRM4EGに収録される「開発者インタビュー」の取材のために、啓明さん、しおじさん、ghostの3人で、神奈川県茅ヶ崎のI.MAGiC開発室にお邪魔しました。

侍: そう言えばそうでしたね。私としおじさんは素直に新幹線で日帰りしましたし。
啓: 私がカメラ片手に関西では見られない車両に一喜一憂していたのに比べて、同行のお二人は冷静でしたね。列車の写真を撮っている様子もなく、「こいつら茅ヶ崎まで何しに来たんだ?」って思ったもんです。
侍: そりゃ、こっちの台詞ですよ(笑)。しおじさんと「啓明さん、一番年上なのにタフだなー」って、驚き半分、呆れ半分で。それはさておき、実際に総本山に乗り込んでみて、いかがでしたか。
啓: ずばり言うと、技術力はあるが企画営業は弱いかなっと。
侍: 技術力に関しては素直に同意します。ただ、企画営業については意見が分かれるところかも知れませんね。むしろ私は技術力よりもそちらを高く評価したい気もします。まぁ、これは好みの問題かも知れません。
啓: どうですかね。技術という点ではPCハードの話をすると「ノリ」がよかったのは驚きました。
侍: あぁ、それは同感です。と言うか、何か「聞き手に飢えてました!!」みたいな感じで研究中のCGテクノロジーに関する話題がポンポン出て来たので、技術指向の強さを感じました。
啓: こちらが言い出さなくてもハードウェア関連記事を書くための評価用ビデオカードを貸して頂きましたし。とてもいい人です(笑)。
侍: ・・・現金な評価ですなぁ。
啓: 冗談はさておき。技術力というか、本当に鉄道やPCがお好きなんだな、それで、すごく勉強されているなぁ、って印象でした。インタビューに行った時、鉄道や3DCGの資料を見せてもらいましたが、普通の人は持っていないですよね、あんな分厚い本は。
侍: 「I.MAGiCの中の人」が「普通の人」だったら、困りますがな(笑)。

● VRMビネットというスタイル

侍: VRM4EGの内容とも関わってきますが、啓明さんは、しおじさん、Tatsuoさんと並んで、独自のVRMスタイルを確立しておられる巨頭のお一人であると認識していますし、読者の大半もこの見解には同意いただけると思っています。特に「VRMビネット」と称する、情景の作りこみに注力し、敢えて車輌走行を無視したスタイルの唱導者たらんとされている点を私は注目しているのですが、この点について。
啓: 製作時間が短くて数がこなせること、とくに、完成させるということに意義があると考えます。その達成感というか充実感が次へのステップになると思うんですよね。だから、大きなレイアウトを中途半端に作るのではなく、小さなものでいいから、数多く完成させるのが重要でしょう。
侍: 強く同意します。特に「大きなレイアウトを中途半端に作る」というのは、VRMへの入門期において、基本的な操作を幸いにしてマスター出来た方が陥りやすい落とし穴ですね。イメージは浮かんでも、実際に作るのは口で言うほど楽ではない。
啓: ビギナーの方には、難しいとか、分からないとかゴタゴタ言わずに、まずは、あまり欲張らずに、何か小さなレイアウトを作ってみることをお奨めします。
侍: こうして「エキスパートガイド」なんて偉そうに書いている我々も、実のところ、それを地道に繰り返してここまでのスキルとノウハウを手にした、というのが、紛れもない事実ですから。
啓: 同時に、VRMビネットは、ビギナーだけじゃなくエキスパートユーザーにも効用があるかも、と思っています。
侍: と、おっしゃいますと?
啓: エキスパートといっても何ヶ月もVRMに触れないでいると、腕が鈍るのは確かだと思うんですよ。そこでビネットです。仕事で忙しくても、1ヶ月に1個くらいのペースで小さなレイアウトを作るのです。1ヶ月に1個といっても、そのうちの週末1回でビネットなら完成できます。というわけで、エキスパートユーザーの老化防止にもビネットは最適です。
侍: なるほど。ある意味、これはVRMならではかも知れません。リアル鉄道模型で同じことをしたら足の踏み場がなくなりますし、妻帯者だと下手をすれば奥さんに家から叩き出されますから(笑)。

後編へ続く】
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