2006/8/5

#22 超絶TB職人−moko殿(後編)  VRMユーザー紳士録
前編はこちら】

● VRMスクリプトの面白さって・・・?

VRM入道(以下入):話題をVRMに転じます。mokoさんは、VRMスクリプトにも果敢に挑戦しておられますね。一方で、ネットVRM界隈全体を見ると、まだまだVRMスクリプトは活用されていないな、と思います。そこでまずお伺いしたいのですが、mokoさんがVRMスクリプトに挑戦される動機、と言うか、そこにある面白さ、について語っていただきたいのですが。
moko氏(以下m):色々と構想を練って、試行錯誤しながら作り、動かしてみて上手くいった時の快感が何とも言えません。構想を練ってるその時間や、完成に近づいていくにつれワクワクする感じ、自分の手でギミックを作れたことに対する優越感、知る喜び、といったところでしょうか。
入:仰る中では「試行錯誤」であるとか、「優越感」「知る喜び」といったところがキーワードになってくると思うのですが、ご存知の通り、私は種々のスクロールをリリースしています。意図するところは、スクリプトはどうしても敷居が高い、という方にもVRM4のパフォーマンスを手軽に、かつ最大限楽しんでもらいたい、にあるのですが。
m:でも、あまり使われてないですよね。
入:そうなんです。それは、もちろん、私の力量不足やニーズの取りこぼし、説明下手があると思うんですが、逆に、どんなスクロールであれば多くのVRMユーザーに活用してもらえるだろうか、というのは最近の私の関心事となっています。そこで、ご自身スクロールを書かれることもあるmokoさんのご意見を伺ってみたいと思うのですが、先ほど仰ったような「試行錯誤の面白さ」「優越感」「知る喜び」といった、いわゆるVRMスクリプトの醍醐味は、スクロールを使うことでも得られるものでしょうか。
m:僕としては、スクロールをただ使っただけ、ただ組み合わせただけではちょっと物足りないです。「自分の手で」というのは、直接スクリプトに触れることを指していたつもりでした。それがコピー&ペーストだとしても、そうすることで、スクロールをただ使っただけの時よりも「作ってる」という感じがして、それが「優越感」につながってると思います。
入:なるほど。
m:もちろん、それはスクリプトに限ったことではなくて、面白さは全ての段階にあると思います。テクスチャーを描いたり、サウンドを調整したりもそうですし。でも、直接スクリプトに触れるからこそカラクリを見破ろうとすることも出来ます。そのカラクリを見破ることが出来た、仕組みを理解できた時もまた「快感」であり、見破ればそのぶん知識が増えますから、「知る喜び」ですね。
入:私も多くのVRMユーザーにそういう面白さを味わってもらいたい、と常々願っています。一方で、個々人が自分一人で出来ることというのは、どうしても「量」的に限界がありますから、これも以前から言っていることですが、もっとお互いの成果物を積極的に利用しても良いのではないか、と思っているんですが。
m:一概には言えませんが、基本的にプライドが高い人が多いのでは、と思います。45-50sさんが言っておられた「自己完結を良とする」と同じことなのですが、プライドが邪魔をして「全て自作!」と、意地張って「他人の手になる各種リソース」を使いたがらない、とか。
入:そういうプライドって、無意味だと個人的には思うんですけども。
m:サウンドリソース、特に走行音を自作するのは難しいです。とは言え、録音してきても抽出、編集には相当根気が要りますから、「全て自分で作らないと気がが済まないけど、音作れないからやめたっ」という風に、興味があるのに諦める。なんて勿体無いケースがあるかも知れません。
入:mokoさんご自身は、VRM4要の音声系素材もいろいろと提供されてますよね。
m:音にただならぬ興味を持ってる人がそんなに多く居るとは思えませんが。つい最近、185系のブレーキ緩解音を45-50sさんに使って頂きましたが、フリーで効果音を配布するサイトって、結構あるらしいですね。僕も隠れてサウンドを配布してたんですが、VRMで使える形にしたサウンドリソースをそのまま配布するのもアリかなと思った次第です。
入:私は、音声に限らず、素材を提供する人とそれを活用する人の間に上下貴賎はないと思っています。そういう意味で、mokoさんに続く人、45-50sさんに続く人、の両方がネットVRM界隈に続々と現れることを期待しています。
m:加えて、どうしても初心者は色んな事に躊躇し気味ですから、テンプレートでもポータブル編成でも、「怖がってる」のではないかというのが僕の勝手な読みです。
入:なるほど「怖い」というのは、本質的には誤解なんですけれども、言いえて妙かも知れないですね。リアル鉄道模型の世界でも、国内におけるDCCの普及率がいまひとつ伸びないことなんかが、同じ背景を持っていたりするのかも知れません。こういう雰囲気に対するカウンターアタックは今後のネットVRMユーザーの課題の1つですね。

● moko氏の「誉め殺し」たいネットVRMユーザーは?

入:では、お約束の質問を。mokoさんが「誉め殺し」たいネットVRMユーザーをご紹介いただけますか。
m:まず、今回のお話の中にもしばしば登場した45-50sさんです。アイデアの斬新さ、見え隠れするユーモア等々見ていて飽きが来ません。何と言っても次元が高い。褒めるじゃなくて尊敬です。
入:まったく同感です。私も彼のような人がネットVRM界隈に現れたことを手放しで歓迎しています。
m:もう一人はHagu-Rさんです。これはTB目線ですが、Hagu-Rさんが持つ「独自の画風」は、良い雰囲気を醸し出していて好きですね。
入:彼もTBでいろいろ描いておられますね。私、関西人ですから。関西私鉄系のネタは馴染みが深いので、楽しく拝見させてもらってます。では、最後に。ズバリ、mokoさんにとってVRMとは何ですか?
m:“至福の空間”です。
入:ありがとうございました。
m:これからも電波垂流しまくってください。それを受信するのは僕の生き甲斐ですんで。
入:生き甲斐にしちゃうのはマズいです(苦笑)。

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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